
まったり日常系と見せかけて、主人公精神崩壊、クラスメイト全員妄想、校舎の外はゾンビまみれ、という驚愕のドンデン返し(完璧な出オチ)を見せた第1話。
翌週から一気に時計の針を巻き戻すのかと思いきや、時間軸は現在のまま、各キャラ個別視点による回想で経緯を語るという形式になりました。

想いは“あの日”へ。
“それ”が起きる(あるいは起きつつある)瞬間を描くのはゾンビものの醍醐味。
いつもと同じ朝。心配性の母からメール。“お前は教師には向いていないから心配だ”
ふと、スマホを見ると母から何通もの不穏なメール。「連絡ください」「避難して」「緊急」。
お腹がすいたという由紀と屋上の園芸部を訪ね、母に電話…出ない。同僚から着信。
「今、どこにいるの? 屋上? なら鍵を〆て絶対誰も入れないで! 職員室は…」

校庭では運動部の生徒が殺し合い喰らい合い。その視線の先で巨大な爆発。幾条もの黒煙。音を立てて瓦解する日常。
3話で何が衝撃的だったって、由紀が壊れる前から特殊学級レベルの知能しか持ち合わせていなかった、という事。
ある意味、1話ラストよりショックでかいかもしれません。だってこの子、正気に戻ったとしても馬鹿のままなんですよ(言動にイラついたのは天然由来成分だったんだ)。
結果的に他のメンバーが由紀に元気づけられている、という側面があったとしても究極のお荷物です。
美紀を除く学園生活部のメンバーは、この屋上が各々初対面だったんですね。

胡桃はここでゾンビ化した陸上部の(愛しの)先輩をシャベル(剣先スコップ)で殺すというトラウマを経験。

それにつけても由紀が邪魔だ(鬱陶しい)。由紀メインの日常描写は可能な限りカットして、回想とサバイバルを交互に、という構成にならんものか(←作品のテーマを根本から否定しているような気もいたしますが…)。

3話ラストのめぐ姉カット。記録をしたためているのは一緒ですが、明らかに冒頭の職員室とは違う場所。ここはどこで、めぐ姉はどうなっているのでしょう。