午前2時過ぎ、深夜の癒し。アバンで5分に及ぶ無声映画。わらしべ生徒会長物語。
映像にピタリと嵌る、いかにもサイレント・ムービーなBGM。それ以外は完全無音。
ひとつの善行が数珠繋ぎに連鎖していく展開は会長のキャラにぴったり。心が洗われていきます(どんだけ汚れてんだよ、俺…)。
「ゆるゆり さん☆ハイ!/第8話・それは、誰もが手にする笑顔のカケラ」(2015年11月23日深夜放送/畑博之脚本演出)
段々タイトルがあざとくなってきますね(笑)。でも嫌いじゃないです。
Aパートは向日葵×櫻子の正妻コンビでスタート。安定感抜群のドツキ漫才。続くBパートでは、千歳の妹・千鶴×向日葵の妹・楓という異色の組み合わせ。
「きっと学校のお友達はお姉ちゃんの笑顔を知らないんだよね。勿体無いね」
笑わない女・千鶴の心を一瞬でこじ開けた楓。恐るべし幼女パワー。
更に後半は京子×櫻子というボケ同士マッチ。ツッコミ不在の無法地帯を制したのは天然鳥頭・櫻子。あの京子がツッコミに回らざるを得ないとは。恐るべし櫻子。
妹・花子のために動物パジャマをゲーセンで取ろうとする櫻子。櫻子が最小限の出費で目標達成できるように下地を整えた上で花を持たせる京子。京子のお姉さんっぷりが光ります。
ここでは、第1話で花子が間違えて買い、引き取ったあかりを彼岸に導きかけた《マゾ・サイダー》が再登場。
缶のデザインから元ネタは“飲むサロンパス”の異名を持つ沖縄の味「ルートビア」のようです。
〆は京子×結衣の正妻コンビ。会長による沈黙の総当り戦から、千鶴×楓の異種格闘技、京子×櫻子のベビーフェイス対決(いや、ヒール対決か)と多彩なマッチメーク。
いずれの組み合わせにも優しさに包まれる癒しの効能が。1期2期の太田監督×動画工房には申し訳ないですが、畑監督×TYOアニメーションズの3期は本当に私好みの仕上がり。
あと4回で終りか。名残惜しいなあ。