『最高級の駆除業者(スーパー・エクスタミネーター)になるチャンスだ。俺がサポートするぜ。バットマンのロビンのように、ローンレンジャーのトントのように、グリーン・ホーネットのカトーのように、ドン・キホーテのサンチョ・パンサのように、ダリル・ホールのジョン・オーツみたいにさ!』
気のいい害虫駆除業者アレックスとラテン系警備員ホセがエイリアンの遺伝子を宿したメガ・スパイダーに挑む。
「MEGA SPIDER メガ・スパイダー」
(2013年/マイク・メンデス監督)
何となく聞きおぼえのある監督さんだと思ったら「ザ・コンヴェント 死・霊・復・活」を撮った人ですね。
特にストーリーの目新しさは無いのですが、ご陽気な作りになっているので気楽に楽しむことが出来ます(その分、緊張感はまるでありませんが…)。
既に大惨事な市街戦にやたらムーディーな曲を被せてハッタリかましたOPはスケール感が出ていて掴み十分。
クモの溶解液を浴びてホームレスがドロドロパーになると言う「レイダース」風味なゴアシーンがいいアクセントになっています。
なんてついてないんだ…。
アレックスのピンチにホセがラテンのリズムに乗ってスローモーションで駆けつける“ひゃっは~”にカットが本作のカラーを良く現しています。
害虫駆除の馴染み客(料金未払い婆さん)に「インシディアス」のリン・シェイ、ジョギング中に捕食される爺さんにロイド・カウフマンという豪華ゲストつき。
休日の午後にビールでも呑みながら観るには最高の1本です。