『眠れ。我が娘と共に』
腕の中で息絶えたレムを抱いてロズワール邸へ向かうスバル。
眼前に広がる死体、死体。その中にはラムの姿も。膝から崩れ落ちるスバル。その首がもげて転がる。被る赤字のクレジット・ロール。
ただ深々と降り積もる雪が血糊も死体も覆い隠していく。
お、俺は今なにを観ていたんだ…。
「Re:ゼロから始める異世界生活/第15話・狂気の外側」
(2016年7月10日深夜TV東京放送/土屋浩幸演出)
ロズワール邸に戻ったスバルが見たものは、山積みにされ燃やされた村人の死体、レム、ラムの惨殺体(ペトラに至っては両目を抉られて…)。
『違う! 違う違う違う違う! 俺はこんなことを望んだんじゃ…』
恐らくはエミリアが仕掛けたのであろう凍結魔法のトラップにかかり命を落とすスバル。死に戻った先(セーブポイント)は…。
勿論お約束通り、リンガ売りのおっさんの前。但し、エミリアとの口論の後。つまり、既にエミリアはロズワール邸にゴーホーム。
嗚呼、ここか…。ここじゃエミリアとの口論を回避してロズワール邸帰還を阻止するのは無理。
いやそれ以前にあまりに凄惨な光景を目の当たりにしてしまったスバルは無事なレムを見た瞬間、安堵と恐怖で精神崩壊。
レムは完全なポンコツとなってしまったスバルを連れてロズワール邸へ。
『クルシュ様の所でスバルくんを独り占めできて、ちょっぴりレムは幸せに思っていたんです。お屋敷ではスバルくんを独占なんてできませんから』
うう…ええ娘や。しかし、そんな二人の前に魔女教徒の軍団が…。
一瞬で撥ね飛ばされる竜(車を引いている。馬車馬と一緒)の首。彼らの目的は…スバル。
『スバルくんに触るな! お前たちは姉様から角を奪い、レムから生きる理由を奪っただけじゃ飽き足らず…今、この場で死に行く理由すら奪うのか!!』
ここでようやっと本ミッションのラスボス、魔女教の“怠惰”を司る大罪司教、ペテルギウス・ロマネコンティが登場。
ペテルギウスの“見えざる手”によって骨も関節もボキボキにねじ切られたレム。それでも這う。スバル目指して。