『総員、あの馬鹿どもに続け!』
大食の魔獣、またの名を白鯨。ラスボス連戦の鏑矢が飛びました。
「Re:ゼロから始める異世界生活/第19話・白鯨攻略戦」
(2016年8月7日深夜TV東京放送/高島大輔演出)
『エミリア陣営とクルシュ陣営の対等な条件での同盟、そのためにこちらが差し出す情報は…白鯨の出現時間と場所、それが俺が切れるカードだ!』
三度に渡る死に戻りでスバルが得たモノ、それはロズワール邸に戻る最短行程、その間に立ちふさがる白鯨の出現時間と場所、そして交渉のノウハウ。
嘲笑と罵倒、失敗と絶望を積み重ねて手にした知識と経験。
いやホント辛かった、ここまで。でもここからは一気に負の経験が手持ちカードに変貌する逆転連鎖。
事前に次期女王候補者のひとり、アナスタシア陣営に話を通し、王都の財貨を左右する男、ラッセル・フェローを抱き込んでクルシュとの交渉テーブルへ。
『疑惑はある。疑念もある。腑に落ちない点も多く即座に頷くには難しい。だが、この状況を作った卿の意気と、この目を信じることにしよう』
白鯨討伐、それだけを生きる理由にしてきた男たちが参集。
『400年だ! その月日で奪われた命の数は数え切れない。その霧の性質の悪辣さも相まって、銘すら残すことのできない墓碑の数は増えるばかりだ。だが、その無為の日々は今日をもって終わる。ここにいる我らが終わらせる。白鯨を討ち、数多の悲しみを終わらせよう。悲しみにすら辿り着けなかった悲しみに、正しく涙の機会を与えよう』
こういうアジテーションは燃えます(&泣けます)ね。
これで白鯨の気が変わって出て来なかったらどうしようかと思いましたが、正ルートに入ったスバルに死角無し。
現れました。月光を背負って天空から垂直落下してくる巨大な魔獣。
『ぶちかませぇ!』
魔女の残り香をまき散らして白鯨の鼻先へ突進するスバル&レム。
『総員、あの馬鹿どもに続け!』
『やっと妻に会いに行くことができる…』
いつもながら鮮やか過ぎる引き。残されし者の悲願と本懐。白鯨の後にはペテルギウスが。怒涛のクライマックス突入です。