1期15話でスバルの首がもげた時、スバルの死体も血糊も覆い隠して降り積もる雪を観て思いました。
スバルが死んだ後もその世界は続いているんじゃないか?
スバルが死に戻ったからと言って「はい、今の無し。ノーカン」になるのはちょっと都合がよすぎるような。
もし、スバルが死に戻った数だけ、並行世界が存在するとしたら。
どの世界でもスバルは死に、スバルが救えなかった命もまた…。
その可能性の数々を見せつけられたら…。
「Re:ゼロから始める異世界生活 2nd Season /第37話・魔女たちの茶会」(2020年9月23日深夜BS11放送/土屋浩幸演出)
最悪を煮〆て死に戻ったスバル。どう頑張ってもロズワール邸は全滅。今回はベアトリスまで。そして自分が聖域を離れた事でエミリアは精神崩壊。
進退窮まったスバルはエキドナの助言を乞おうと神殿の試練の間へ(試練に挑めば試験官気取りのエキドナと会える)。
そこでスバルに与えられた第2の試練、それは≪あり得べからざる今を見ろ≫。
それは、スバルが死に戻った、つまりスバルが自身の死体ひとつ残していなくなった世界のその後。誰も救えなかったバッドエンド総集編。
これはキツい。自分の恥ずかしい過去と対峙した「第1の試練」もキツかったですが、そこに犠牲者はいません。
しかしこちらはレムが死に、ラムが死に、エミリアが死ぬ世界線。
回避出来たと思っていたのに…。
絶望の満漢全席にギヴ寸前のスバル…の前に現れたのは…レム!
もう休んでもいい、と囁くレムに『お前は誰だ!?』と返すスバル。
『俺がどうしようもないどん詰まりにいて、膝を抱えてうじうじと悩み続けている時に、お前ならきっと優しく寄り添ってくれると思ったよ。そしてお前は俺の弱音を聞いて、泣き言を吐き出させて、涙も枯れるくらい絞り出させて…さあ、立ってくださいって、そう言うんだ。もう休んでくださいなんて言わない。諦めて全部レムに任せてくださいなんて言わない。俺を好きで、俺も好きで、俺に優しくて俺を愛してくれて、世界で誰より俺に厳しくて、俺に甘くない女がレムだからだ!』
レムの正体は色欲の魔女カーミラでした。
カーミラがレムに化けていたのではなく、スバルが見たいと思うものが見えていただけ。
スバルにとっての癒しの象徴はエミリアではなく、レムだったんですねえ…。
何の真似だ!?と詰め寄るスバルの心臓が役割忘却。
何とカーミラの前に立つと彼女の虜となり、最終的には呼吸も心臓を動かすことも「忘れて」しまうらしい(無敵だな色欲の魔女)。
間一髪、スバルを救ったのはエキドナ(カーミラの登場はエキドナの依頼だったので、ウルトラマッチポンプですが…)。
三度のお茶会。
ここでエキドナがスバルに提案。
『ボクと契約して魔法少女にならないか?』
訂正。契約をボクと交わしてはくれないだろうか。ボクなら君に助言を与えて最善の結末に導いてあげられるよ。
美味しい話には裏がある。
契約のデメリットも聴けよ、何ホイホイ乗せられてんだよ!と割って入ってきたのは憤怒の魔女ミネルヴァ(この子、いい娘だなぁ…)。
エキドナちゃん、嘘は言ってないけど、隠している事いっぱいだよ、とぶっちゃけトークをかましてきたのは色欲の魔女カーミラ。
更に契約の公平性を担保するためのお目付け役として怠惰の魔女セクメトが一言。
『“最後には”って枕詞が必ず付いてくる約束さね…』
はじめまして。立つのも面倒な怠惰の魔女、セクメトです。
強欲の魔女エキドナが欲しいのは知識。より多くの知識を得るためには可能な限り多くのルートを巡る必要が…。
つまり、エキドナはプレイヤーであるスバルにババ引かせまくって全てのバッドエンドを確認し、お腹一杯になったらベストエンディングを迎えさせてあげる、と言っているわけです。
しかもベストエンディングは文字通りエンディングがベストなだけで、過程は気にしない。例えば、エミリアは助かるけど、村人みたいなモブまでは知らないよ、と。
危ない危ないアニマル浜口。
危うくとんでもない契約を交わす所でした。
カメラがぐるぐる回転しながら、契約の素晴らしさを説きまくるエキドナの表情がやがて悪ぅい魔女の顔に。
告白します。エキドナが『望むなら君の慰めにボクの体を使ってくれて構わない』と言った瞬間、署名・押印の準備をしていました。
気が付けばいつの間にか傲慢の魔女テュフォン、暴食の魔女ダフネの姿も。
そして遠方から来たれしは…
『おお、テラだぁ。久しぶりだなぁ!』
黒い雲気をまき散らしながら、嫉妬の魔女ステラがしゃなりしゃなりとこちらに向かって…。
OPもEDもすっ飛ばして「CMって何?」な29分放送枠ギリな濃密本編。
良かった~録画時間ケチらなくて…。
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★本日9月25日は、マーク・ハミル(1951~)、クリストファー・リーヴ(1952-2004)の誕生日。
この二人、同じ誕生日なのかぁ。しかもひとつ違い。敢えて触れませんが奇縁を感じますね。
となるとご紹介する作品はこれしか…。