デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

窮鼠、猫を皆殺し。 狼の死刑宣告

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復讐の連鎖は断ち切れない。よく出てくるお題目ですが、断ち切れます。

方法は簡単。一方を根絶やしにしてしまえばいいんです。

 
狼の死刑宣告
2007年/ジェームズ・ワン監督)

投資会社に務めるニック・ヒューム(ケヴィン・ベーコン)は、妻と二人の息子に囲まれて人生バラ色…でしたが、ニックの目の前で長男ブレンダンをストリートギャングが斬殺。しかも理由が下っ端の度胸試し。

裁判は取引に持ち込めても最長5年。そんな馬鹿な!

ニックは目撃証言を覆し、犯人を釈放させると後をつけて自らの手で復讐を。しかし、そいつはギャングのボスの弟でした。

ギャングの標的(マト)に掛けられたニック。そしてその刃はニックの家族に及び…。


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駐車場の攻防はカメラワークのセンスが光る名シーン。

原作は「狼よさらば」のブライアン・ガーフィールド。いかにもな展開ですがテイストは「ローリング・サンダー」×タクシードライバー」。


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いつも心にトラビスを!

It was never gonna balance.』(復讐の連鎖を断ち切れだと? 今やめたらこっちの犠牲がデカすぎてバランスがとれない)

復讐の連鎖を断ち切る方法はただひとつ。関係者皆殺し。

仕入れた銃は、Rossi OverlandDouble-Barreled 12 Gauge ShotgunColt M1991A1、そしてColt Python(ニッケル・フィニッシュ!)。


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火を噴く357マグナム!

富裕層のマイホームパパが、怒り、戸惑い、ビビり、絶望し、復讐者になっていく、その過程をケヴィン・ベーコンが細やかに演じています。

もっとBな(あるいはトンデモな)ものを予想していたのですが、実に真っ当な映画でした(好感度なら「ブレイブワン」なんかよりこっちのがずっと上)。


★ご参考 
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