デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

軌道機能障害とは? パンドラム

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長期間のコールドスリープから覚醒。どうやら宇宙船の中らしいが記憶が混濁していてよく状況が呑み込めない。
 
他の乗員はどこに。ここはどこでこの船はどこに向かっている? 今はいつで航行の目的は何だ? そして…
 
俺は誰だ?
 

「パンドラム」

2009年/クリスティアン・アルヴァルト監督)
 
製作にポール・WS・アンダーソンが名を連ねるSFミステリー。


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舞台は6万人を収容するノアの方舟、恒星間移民船エリジウム号。
 
例よって、どこかで視た事のあるシチュエーションが次から次に。人によってデジャヴのツボが異なるので、○○のような、の○○の部分が異なってきます。
 
ある人にとっては「イベント・ホライズン」「エイリアン」、別の人にとっては「サンシャイン2057プレデターバイオハザード」だったりします。
 
 
本来、いいトコ採りはプラスに働いて然るべきですが、「ディセント」の部分がまるっといりません。


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左:パンドラム、右:ディセント
 
「妖星ゴラス」にマグマ(後のトドラ)が出てきた時に近いですね。おいおい、折角のハードSFが台無しじゃないか、な感覚。
 
ゴラスの場合は永い年月を経る間に「それも含めてカルト」な評価に発酵・定着しましたが、本作にそういう“突き抜けた感”はありません。


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時間差で覚醒したペイトン中尉(左)は司令室を目指すバウアー伍長(右)を遠隔アシスト。別ルートを辿る二人が各々生存者と出会い、謎を解き明かしていくのですが…。
 
過去の大惨事として語られるコールドスリープポッド5,000本の緊急射出とか「お!」っと唸るビジュアルもありましたが、総じて印象薄い作品でありました。

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