
登場人物2名。勿論、声優も2名。二人だけの会話劇。収録5時間15分。
加藤全開、恵満開。全てはこの日のために。
「冴えない彼女の育てかた♭/第8話・フラグを折らなかった彼女」(2017年6月19日配信開始/柴田彰久演出)
冬コミで出来た恵との亀裂を埋められぬまま2ヶ月。サークルに賭けた恵の情熱を(ゲームをプレイすることで)再確認した倫也は改めて恵に謝罪。
『相談できなくてごめん。頼れなくてごめん。友達失格でごめんな』
『それは…』
『けどありがとう。ものすごく嬉しい』
『えっ?何で?』
『だって加藤、俺よりもblessingsoftwareのこと好きじゃん!冬コミ諦めた俺を許せなくなるぐらい好きでいてくれたんじゃん!それがもう嬉しくて嬉しくて嬉しくて…だからこそ申し訳なくて…ありがとう加藤』

氷のように固まった感情が揺さぶられ、溶け出し、流れ、こぼれ…。それは文句となり説教となり…。
『仲間だよね?友達だよね?英梨々も霞ヶ丘先輩も氷堂さんも。
仲間だったら秘密とか隠し事とか勝手な判断とかないんじゃないかな?
何でも相談するべきじゃなかったのかな?』
『うん…そうだな。俺が間違ってた』

『楽しかったんだよ。思ったよりもサークル楽しかったんだよ。だから安芸君とみんなと離れたこの2カ月本当につらかったんだよ』
2ヶ月の溝を埋める感情の吐露。続きは倫也の自宅で延長戦(お泊り前提)。

食後の次回作ミーティングで「ヒロインも相手と過ごした時間やその時その時の感情によって反応が変わるべきだ」という倫也の持論に再びキレる恵。
『安芸君、ちょっとそこに座って。安芸君の言う通りだよ。人との関係って変わるんだよ。なのに冬コミの時いつもと同じ態度や言葉遣いだったのはどうかと思うんだけどな。そこまで分かっててどうして私にはそうしてくれなかったのかな。私の気持ちには寄り添ってくれなかったのかな』

『だいたいこの「冴えない彼女の育てかた」って何? 今まで散々キャラが死んでるとか言われてたけどまさかタイトルにまでされるとは思わなかったよ!』
気を鎮めるための入浴もスマホ持ち込んで遠隔説教。
『そんなさ!私の反応すら読めない安芸君にさ!本当にそんなデリケートなゲームが作れるって思ってるのかな!』

湯船をパシャパシャさせながら怒る恵の可愛さと言ったら、これもうデレだろ。
年上も幼馴染も薙ぎ払う圧倒の正妻力。1期の出会いからここまでをトレスしたくなりました。
