あれ?原爆使わないんだ。
謎の物体がシアトル目指して一直線。間一髪迎撃に成功したものの完全消滅はならず。破片が港と市場にドボンズコン。
やがて気象急変、地震・雷・火事・竜巻。
それは人類終了の幕開けでした…(おお、何かすげー映画みたいだ)。
「トータル・ディザスター」
(2012年/ジェイソン・ボルク監督)
飛んできた謎の物体は、ウィルス抱えた隕石…ではなく、エイリアンの侵略兵器…でもなく、冷戦時代に旧ソ連が打ち上げた水に反応する対米戦略兵器でした。
お間抜けな事に打ち上げてから「いや、これ使ったらアメリカだけじゃなくて地球全体がアウトになるんじゃね?」と気づいたソ連が、衛星を深宇宙に飛ばしますが何の因果かリターン・トゥ・マイホーム。
シアトル在住の沿岸警備隊少佐が再婚相手である化学者とたまたま現場に。
更に、冷戦時代の対米プロジェクトに係っていた老化学者も偶然シアトルに。
このままだと3時間でシアトル壊滅、1週間で人類滅亡。さあどうする?
そりゃアメリカ人なら原爆でしょう。竜巻だろうが地震だろうが核を撃ちこみゃ全て解決…え、違うの? 重水? なにそれ、ちょっと地味すぎない?
以前御紹介した「ロボシャークvsネイビーシールズ」でもシアトルの象徴、スペースニードルが景気よく倒壊しておりましたが、こちらもお約束とばかりに真っ二つ。
舞台になるたびに街が壊滅していたら迷惑だろうが、ロケ隊が金落とすからいいか…と思ったら役者はシアトルに一歩も足を踏みいれていないみたいです。
ロケ地はカナダのバンクーバーとブリティッシュ・コロンビア(お安いんだとか)。
金落ちず、街は崩れて、儲けなし。
これが本当のシアトルの受難。