イーライ、資産の喰い潰し。
「キャビン・フィーバー リブート」
(2016年/トラヴィス・Z監督)
監督は「チレラマ」のプロダクション・デザインやった人ですね。
オープニングが音楽ともども「シャイニング」(リスペクトと言うよりはあざとい丸パクリ)。
2002年のオリジナル脚本をほぼ未修整で使い回し。その割りには「テンポが悪い」「ホラーに不可欠なタチの悪い冗談がない」など穴だらけ。
撮り直す意味がどこにあったのか…。
オリジナルでは1作目と2作目を繋ぐキーマンだったスチャラカ保安官を金髪ネーちゃんに変更。それが何か展開に影響を与えたかと言うと何も無し。
オリジナルでエラくいい味出していたウィンストン保安官(右)。
何より許せないのは、更なる二次被害とパンデミックを予感させるオリジナルのラストシーンをまるっと削ってしまった事。
ここは残さにゃアカンだろ!
この↑レモネードと続くミネラルウォーター出荷のシーンがなきゃ駄目だろ!
感染者の衣類を袋詰めして川に捨てる(!)という「ばばば馬鹿かお前!」な行動も伏線として回収しないので、若者のアホさ加減が強調されただけ。
普通は燃やすと思います。間違っても川に投げ捨てたりしません。
観終った後、思わずオリジナルを観返してしまいました。
新旧ツイてない女。
同じ脚本でここまで出来が違うのか…。
なぁイーライ、折角の財産を喰い潰すのはやめようぜ。
★ご参考