デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ギミック付きで観たかった。 13ゴースト[1960年版]

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12体のゴーストがおどろおどろしい音楽に合わせて順番に登場。最後に13体目が?マークで現れてメインタイトル。
 
ここまで仰々しくケレン味たっぷりなオープニングを私は他に知りません。
 
13ゴースト」1960年/ウィリアム・キャッスル監督)
 
ウィリアム・キャッスル「マチネー/土曜の午後はキッスで始まる」でも映画監督のモデルとして引用された“必殺仕掛人”(仕掛の詳細は「マチネー」のレビュー参照)。
 
博物館勤めのサイラス(ドナルド・ウッズ)は一人息子の誕生日だと言うのに家賃滞納で家具差し押さえ。
 
息子は椅子もテーブルもなくなった床に座ってケーキにお祈り。
 
「家具が差し押さえられない家が欲しい」
 
願い叶って叔父の豪邸を相続したサイラス一家。喜び勇んで引っ越して来ましたが、そこには叔父が封印した11体のゴーストと叔父自身の霊が棲む“お化け屋敷”でした。

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豪邸! しかもゴーストと魔女(?)付き!
 
館のウィジャ盤は家族の誰かが13体目のゴーストになることを予言しますが…。

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いやあ、当時は最先端の映像技術だったのかもしれませんが、今観るとかなりキツい。
 
脚本もとっちらかっており、「ああもう君たち(特に弁護士のベン)一体何がしたいの?!」と突っ込みたくなる所多々。
 
公開当時のようなギミック(幽霊が見える特殊メガネ)付きの観賞ならまた違った楽しみがあったのではないかと思いますが、普通にモニターで観るとなると緊張感が続きません(途中でお茶入れ始めたり、菓子喰ったり…)。

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ゴースト見てビビるのは分かるがそのよがり方は気持ち悪いぞサイラス。
 
タイトル部分(だけ)は良かったんだけどなあ…。あ、あとただのライオンをゴーストとカウントするのはどうかと思うぞ。


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