南太平洋でチンケな輸送船が嵐に遭遇。台風の目に逃げ込んだら、巨大なロシアの衛星探査船発見。
乗り移ってみると、船内は無人。おお!って事は遺棄船じゃん!ロシアに引き渡せば船体価格の1割貰えるぞ!やっふー!
勿論、そんな美味い話があるはずもなく…。
…という、小さい船から大きな船に乗り移ってエラい目に遭うという鉄板フォーマット。待っていたものは…。
「ヴァイラス」(1998年/ジョン・ブルーノ監督)
輸送船の船長は仕事を選ばないドナルド・サザーランド。一等航海士も仕事を選ばないジェイミー・リー・カーチス、さらに機関士も仕事を選ばないウィリアム・ボールドウィン。
船は、宇宙ステーション、ミールを介して船内コンピュータに浸入した電磁波生命体に乗っ取られておりました。
有機・無機問わず、船内にあるものを片っ端から利用・融合してロボットを大量生産した生命体は、船員を皆殺し(生存1名)にして一路、ロード・ハウ島へ。
そこには南半球の全ての衛星にリンクできるイギリスの情報基地が…。
外は台風、中は殺人ロボット、最早船を沈めるしか侵攻を止める手立ては無い。
“どうせ、後出しジャンケンなんだから頂ける者は全部頂いちゃえ!”精神に則った超B級パッチワーク。
材料は「ポセイドン・アドベンチャー2」「ゴースト/血のシャワー」「未来警察」「エイリアン」「ターミネーター」etc.
同年の「ザ・グリード」の方が1本筋の通った弾け方でしたが、これはこれで楽しめる一編です。
★ご参考