Didn't you hear them? The war is over!
(聞こえなかったのか? 戦争は終わったんだ!)
Their war. Not mine!
(奴らの戦争だ。俺のじゃない!)
目の前に敵がいるから仇を討つ。終戦? 知った事か!
「マーフィの戦い」(1971年/ピーター・イエーツ監督)
終戦間近のベネズエラ。ドイツ軍の潜水艦に貨物船を沈められた挙句、仲間を機銃掃射で皆殺しにされ、只一人近くの島に流れ着いた機関兵マーフィ(ピーター・オトゥール)。
オンボロの水上偵察機グラマンJ2Fを修理し、手製の巨大火炎瓶(導火線も手作り)を取り付けていざリマッチ。
グラマンの模型、欲しいな…。
必ずUボートを見つける。そして沈める。たった独りの戦争の始まりです。
ドイツ軍にとっても島民にとっても大迷惑。しかし、マーフィは私怨MAX、復讐フルスロットルで全力疾走。
それは終戦のアナウンスを以ってしても止められず…。
戦い終わってノーサイド…ってのは美しいスポーツの世界のお話。命のやりとりの最中に、仲間の屍踏み越えた先に敵の姿を捉えた時に、国際ルールだからなどという理由で止まれるはずもありません。
ふと、岡本喜八監督の「肉弾」を思い出してしまいました。