毎回楽しみにしている日向語録。今回も刺さりました。
南極組に対する事実無根の噂。瞬間核融合炉となる報瀬を諌める日向。
何気なく制服組と距離を取る配置の絶妙さ。
「人には悪意がある」。日向にとっては当たり前の事実。彼女が高校をリタイアした裏には何があったのでしょう。
今回はいつにも増して細かい演出が目につきました。
全校生徒の前で南極行きが発表され、メンチを切りながらただ一言『行って来ます』と挨拶した報瀬。直後にキマリとグータッチ(タイトル画像)。
たった一瞬で二人の想いが伝わる名シーンです。
で直後に南極レポートのリハでテンパリまくり噛みまくりという華麗なポンコツぶり。
『え、えっと、こちらオーストスラリア…じゃなくて!まずジャンプして着地…じゃなくて着地してジャンプ?…着地?着地って…うわぁー!どうしよう!オーストラリアに着地できない!』
あ、ども、敵がいないとクールになれない私、報瀬です。
荷物(体重込みで100kg制限)詰め込み中に、部屋の隅の履き潰したランニングシューズに視線を送る日向。歌舞伎町を駆け抜けた健脚に隠された“何か”。
カラオケボックスという閉鎖空間でも自由奔放なカメラワーク。
テンションアゲアゲなキマリと日向に乗せられて小淵沢報瀬ご乱心。雄叫び一発で画は映さず、結月宛の写メ1枚で語る巧さ。
『一緒じゃなくて良かった…』
めぐっちゃんの仕打ちと心情の吐露。告解と共に絶交を告げに来ためぐっちゃんの耳元で一言『絶交、無効』と囁いて旅立って行くキマリ。
『絶交、無効』
この子は片っ端から人を救っていくヒーラー担当なのかもしれません。
各々の出立。独り家を出る報瀬、学校に行く高校生と反対方向に進む日向、初めて母の庇護の無い職場に向かう結月、そして行きがけの駄賃に親友を救って来たキマリ。
<淀んだ水が溜まっている。それが一気に流れていくのが好きだった。決壊し解放され走り出す。淀みの中で蓄えた力が爆発して全てが動き出す!全てが動き出す!>
1話冒頭のモノローグをリフレインしていざ南極。
毎回思います。「良い最終回だった」と。