2009年にサムシング・オーフル・フォーラムというサイトにおいて利用者エリック・クヌーゼンが創り出したキャラクター“スレンダーマン”。
細身で異常に背が高く、黒い背広を着た、無表情ないしのっぺらぼうの男。
発端は1枚の投稿写真でしたが、ここにテキストが加わり、後続組が話を広げた結果、誰かをストーキングしたり、拉致ったり、トラウマを与えたりするといった設定が定着しました。
このスレンダーマン伝説を映画化したのが、
「都市伝説:長身の怪人」
(2015年/ジェームズ・モラン監督)
この監督さん、「ロンドンゾンビ紀行」の脚本書いた人ですね。
地方TV局のレポーターとカメラマンと新任上司が銀行差し押さえ物件の取材していたら、どー見てもついさっきまで普通に生活していただろ?な家に遭遇。
地下室にあったビデオテープには、ビデオカメラを通して見て時だけ姿を確認できる長身の怪人が…。
やがて彼ら3人の前にも長身の怪人の影が。
いやあ、なに驚いたって、何もしないのよ、この怪人。
ストーカーのように見守り、佇み、やる事と言ったら相手の体のどこかにゾディアック・マークの焼印を押すことくらい(痛くないようにそっと付けちゃう気配り施術)。
あとは勝手に人間側が狂って自滅していくという…。
思わせぶりに使われますが結局何の意味か分からないゾディアックマークもどき。
いかにもパラノーマル系な盛り上がりの無さ。唯一の見せ場は元祖・長身の男、Mr.トールマンことアンガス・スクリムがゲスト出演していたシーンくらい。
折角、余命僅かな御大が顔出ししてくれたのに…勿体無い。