デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

「ケーフェイ」は屍を越えて。 秘蔵Ⅰ 新日本vs U.W.F./逆説のプロレスVol.9 新日本vs UWF

イメージ 1以前「触るな危険」のタイトルで御紹介した「前田日明対アンドレ・ザ・ジャイアント」
 
かつての“裏ビデオ”も現在はオフィシャルDVD「秘蔵Ⅰ 新日本vs U.W.F.に収録され陽の目を見ております。
 
このDVD、かなりお買い得な内容で、前田対アンドレ戦の他に出戻りUWFが猪木への挑戦権を賭けて潰しあった藤原対前田戦、そして一夜にして前田を格闘王の座に押し上げた異種格闘技戦ドン中矢・ニールセン戦などが収録されております。
 

このDVDの副読本とも言えるのが、

「逆説のプロレスVol.9 新日本プロレスvs UWF

2017817日出版/双葉社スーパームック)。
 
これがヤバイ。何がヤバイって超ヤバイ。
 
『(猪木との対戦権を賭けたリーグ戦は)俺が勝って猪木さんとやる予定だったんだよ。最後、藤原さんと闘ったんだけど、当日になって変えられちゃったんだよ。たぶん坂口さんか誰かが心配して変えたんだよね。それで「悪いけども藤原にしてくれ」って』
 
ぶっちゃけすぎ(笑)。前田さん、あなた今「ケーフェイ」越えましたよ
 
で、パラパラ読み進めていくと、出ました “俺がルールだ” ミスター高橋
 
『新日本とUWFスタイルは、最初は噛み合わない。これは、私が藤原さんを通じて演出したものでした。猪木さんの意向でもありましたね。
 例えば、投げが来たときに、普通なら相手は防御することなく受けるんだけど、そこをUWF勢は受けない』
 
試合を取り巻く状況にまでストーリー捻ってたんか。アニメで言えば「シリーズ構成・脚本/ミスター高橋って感じでしょうか。
 
『前田は勝ち負けについても、うるさく言うタイプではなかったです。私が彼を、次世代のエースだと思っていたぶん、あまり負けさせることがなかったのもたしかなんですけど、たまに負けさせなきゃいけないとき、「前田、今日寝てくれる?」と言うと「あ、いいですよ」と快諾してくれました。マッチメイカーである私にとっては一番と言っていいくらい、扱いやすい選手でしたね』
 
これ、純真純朴なプロレスファン(いるのか?)にとってはショックな内容かもしれませんね。
 
ニールセンも『前田との試合は“リアル・ビジネス・ファイト”だ』と証言。
 
リアル・ビジネス・ファイトってのは勝敗は決められていないけど禁じ手があった、という事。この場合の禁じ手とは“前田をKOしてはならない”。
 
打撃系の格闘家にとってKOを封じられたって事は勝ちを放棄したに等しいと思うのですが、ビジネスの世界は奥が深い。
 
とまあ、これだけの話を並べられても、何故か「昭和のプロレスが面白い」という信念は揺るぎません。人の感情とは不思議なものです。


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