4人目の嫁と共にコスプレ吟遊詩人と化したリッチー・ブラックモアが2016年にロックに回帰。一過性のお祭り(青春プレイバック)かと思いきや、その後も活動継続。
ギターの構えが田端靖男みたいになったリッチーを見た時は軽い衝撃を受けましたが、それでもシーン復帰はめでたい限り。
更には新曲まで発表。リアルタイムのファンとしては喜ばしい話ではありますが…。
色々複雑…。
まず発表されたのが「Black Sheep of the Family」(クオーターマスのカバー。パープルでレコーディングしようとしてメンバーに反対され断念。レインボーの1st「銀嶺の覇者」に「黒い羊」として収録という脱退の遠因になった曰く付の曲)の新録。
その後「Waiting for a Sign」を経て最新作「The Storm」発表。
雰囲気だけで言えば「バビロンの城門」辺りに収録されていても違和感がない出来ではあるのですが、やっぱりこのボーカル(ロニー・ロメロ)は好みじゃないなあ。
見た目がゲイっぽいとか、名前がゾンビ化したディオみたいとかではなく、歌いっぷりが。
上手な人なんだとは思いますが、どうにも特徴が無いというか歌メロに光るものが無いと言うか。
ロビン・マッコリー(@MSG)のような。もしくは少し劣化したトニー・マーティン(@ブラックサバス)のような…。
「The Storm」とかこの節回しなら絶対ジョー・リン・ターナーの方が巧い(←この人、コンディションさえ良ければ、良いパフォーマンス見せるのよ。スタジオ版はそんなに悪くないでしょ。ロックの歌詞に感情を乗せられる数少ない歌い手さんだと思っているのですが)。
ジョーが復活レインボーを指して「コピーバンド」と称したのも頷けます。
ライブの映像で「CHILD IN TIME」とか歌ってるの観ましたが酷い。40年前のイアン・ギランに土下座して謝って欲しいレベル(今のギランは…まあいいや)。
「STARGAZER」はロニー、グラハム両方に詫び状書いて欲しいと思いました。
現メンバーにはイェンス・ヨハンソン(Key)とかの“手練れ”が入っているので演奏は堅調(ドラムとベースはBlackmore’s Nightから出向)。
マイケル・シェンカーみたいに歴代(存命)ボーカリスト従えるFestみたいな布陣にはできなかったのでしょうか。
日本公演…あっても多分行かないだろうなあ。
★ご参考