ロックの殿堂入りを果たすディープ・パープルが5月に来日します。
すっかりお爺ちゃんバンドになって敬老ロックの佇まい。楽器系に不安はないのですが、心配のタネはやはりギラン。
直近のライヴ2作をミックスした「スペース・トラッキン」の映像が公開されていますが、かなり危険水域。
オジー・オズボーンの醜態と言っていいパフォーマンスに比べればずっとマシですが、声は伸びてないですし、「COME ON!」の音程とか結構ヤバイ。
せめて髪伸ばしてくれないかギラン。
思えば私、二期の黄金メンバーによるライヴって観てないんですよね。
再結成してようやく、と思ったらギラン脱退(またしてもリッチーとの確執)。代わりに入ってきたのがジョー・リン・ターナー(ディープ・レインボーとか皮肉られてました)。
“なかった事”にされがちな「スレイヴ&マスターズ」ですが結構好きです。
この時のライヴで印象深かったのは「チャイルド・イン・タイム」。イントロ流れた瞬間、明らかに会場がざわつき(いや、凍りつき)ましたね。
“うわあ、やめろ、お前にその曲は無理だ…”
何とかしなければ、という観客の想いがひとつになって大合唱。素敵な一体感でした。
その後、大人の事情でギラン出戻り、ジョー脱退。何とか元の鞘に納まったと思ったら、来日直前(前月だよ)、今度はリッチーが脱退。
急遽、穴埋め要員という貧乏くじを引かされたのはジョー・サトリアーニ。まあ、これはこれで貴重な公演でありました(とにかくギランの機嫌が良かった…)。
準備期間1ヶ月なかったのによく引き受けたな、ジョー。
2009年のインギーとのジョイント公演時は特に目立った劣化は見られなかったギランですが、あれから7年。70歳を跨いだこの7年は重いぞ。
現人神に対するお布施と割り切るか…悩ましいところです。