本日2月19日はブラック・サバスのギタリスト、トニー・アイオミ先生(1948~)の誕生日(おめでとうございます!)
なかなか新譜は望めない状況と年齢でございますが、最近はTVやFM放送用にサウンドボード収録されたライヴ音源を発掘してCD化してくれる有難いレーベルがございます。
インター・アート・コミッティーズの「Alive The Live」がそれ。
オフィシャルでの発売を諦めていたライヴがブート以上の音質で楽しめる優れものです(ご丁寧な事に日本語ライナーノーツまで入っている)。
今回はここからBlack Sabbathが1983年11月4日にマサチューセッツ州ウースターにて行い、地元のFM局用に録音されたコンサートテープを音源とした「Black Sabbath LIVE1983」をご紹介。
1983年と言や、ボーカルにイアン・ギランを迎えた問題作「悪魔の落とし子(BORN AGAIN)」が発売された年。
★アルバムに関してはこちら参照。
この時期のライブ・パフォーマンスは結構レア。なんせギラン先生、このツアー終了後にとっとと脱退してディープ・パープル再結成に走ってしまうので活動期間が短いのですよ。
さて、肝心の中身でございますが。
ギランのボーカルもさることながら、トニーのギターが素晴らしい。
何と言うか「邪悪」(笑)。
まあ、録音状態によって印象は変わるので音像=アーチストのコンディションという訳でもないのでしょうが、音がやたら暴力的。
攻めてるねえ、アイオミ。
オジー・クラシックスな「ウォー・ピッグス」「アイアン・マン」のギランバージョンも聴き応え満点ですが、ロニー時代の名曲「ヘヴン&ヘル」もなかなか。
もう勢い任せで壊す壊す。
いやあ、ロニーって本当に絶対音感持っていたんだなぁとしみじみ。
逆にギランの良さが出たのが(意外にも)「黒い安息日」。
ロニーも一生懸命おどろおどろしく歌おうと努力していましたが、教養が邪魔をしてこの曲が本来持つ不気味さは表現できておりませんでした(真面目なんだよなぁ、ロニー)。
これがギランになると生来の品の無さ(失礼)が幸いして、実に邪(よこしま)。
アンコールはこの時代でしか聴けない「スモーク・オン・ザ・ウォーター」からの「パラノイド」。
ひとつ残念だったのはビル・ワードがアル中再発で脱退してしまい、ツアーに参加できなかったこと。
今回はエレクトリック・ライト・オーケストラのベヴ・ベヴァンがドラムを叩いておりますが、ややおとなしめ。やはりビル・ワードのドラムセット叩き壊さんばかりの野人ぶりと癖のある刻みが欲しいですねえ(「ホットライン」のイントロとか絶対ビル・ワードのスタジオ・バージョンの方が良いです)。
収録曲は以下の通り。当日のセットリストと比べると若干カットされておりますが、まあざっくりフル収録と思って頂いてよろしいかと。
- イントロ~チルドレン・オブ・ザ・グレイヴ
- ホット・ライン
- ウォー・ピッグス
- ストーンヘンジ~アイアン・マン
- ゼロ・ザ・ヒーロー
- ヘヴン&ヘル
- ギター・ソロ
- デジタル・ビッチ
- 黒い安息日
- スモーク・オン・ザ・ウォーター
- パラノイド
お値段はamazonで本日現在2,547円。
今度ロニー加入後でビル脱退前の1980年盤も聴いてみようかな。
そしてもうひとり、本日は侍最後の生き残り、藤岡弘、先生の誕生日でもあります(おめでとうございます!)。
この二本立てで如何でしょう。
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★本日のTV放送【13:35~テレビ東京/午後のロードショー】