本日11月16日は「いいいろ(良い色)の日」(愛知昭和会制定。同時に日本塗装工業会による「いいいろ塗装の日」でもあります)。
そんな日にうってつけの新作予告が公開されました。
「Color Out Of Space(の予告編)」
(2019年/リチャード・スタンリー監督)
H.P.ラヴクラフトが1927年に発表した短編をニコラス・ケイジ主演で映画化。
これまでの地球的常識に囚われない宇宙的恐怖に基づく生物の創造…ラヴクラフトが自身に課したハードルはそのまま映像化のハードルも押し上げました。
だって色ですよ。光ですよ。ひょっとしたらガスかも、ですよ。他の生物の生命力を糧とし、影響を受けた生き物は精神を病み生命力と色彩を失って灰色に変じて最終的には崩れ去る。
何と恐ろしい…。
これ、技術的に未熟な時代であれば、創意工夫の入り込む余地もあったでしょうが、ここまでデジタルが発達してしまうと逆に表現が難しくなるんじゃないかと思います。
ネイサン・ガードナー(ニコラス・ケイジ)が経営するアーカムの農場近くに落ちた隕石。
以来、その周辺で奇妙な現象が次々と…って説明しづれー!(笑)
予告もそこいらへん、どうアピールして良いか攻めあぐんでいる感じで、担当者の苦労の程が伝わって来ます。
★予告編はこちら→YouTube
難易度MAXな映像化ですが、ラヴクラフトマニアなら一度は手を出したい素材のようで、映画化されるのは実に4回目。
直近では2010年のドイツ映画「宇宙からの色(Die Farbe)」、1987年の米/伊合作「デッド・ウォーター(The Curse)」、そして唯一国内版DVDが出回っている1965年の英米合作、
「襲い狂う呪い」(DIE,MONSTER,DIE)
英題も酷いが邦題も酷い(笑)。しかし、出来はなかなか(しっかりラヴクラフトしています)。
さて、ニコラス版はどのような仕上がりになっているのか。
できれば邦題は「宇宙からの色」ではなく「異次元の色彩」にして欲しいんだけどなあ…。