『本物のデルタ・ブルースをお見舞いするぜ!』
(We gwine play you some authentic, way-down-in-the-delta blues to rock your world! )
久しぶりにサントラ百人一首を。今回取り上げるのは、
アルバムは監督の趣味が炸裂。劇中の使用・未使用関係なく、監督お気に入り&秘蔵のブルースが詰め込まれています(全20曲)。
イーニド(ソーラ・バーチ)がシーモア(スティーヴ・ブシェミ)と知り合うきっかけとなるアナログ・レコード「Devil Got My Woman」が気に入った方は迷わず買い。
が、しかぁし! 本作の聴きどころは別にあります(←枕台無し)。
まずは本編タイトルチューンとなるMohammed Rafiの「Jaan Pehechaan Ho」(1965)。
もうこの1曲のためにサントラ買ったと言って良い名(迷)曲。日常のちょっとした嫌な事なら綺麗に忘れさせてくれるノリの良さ。
1965年のインド映画「Gumnaam」からの引用で、映像もそのまま使われています(ちょっと同年代の日活無国籍アクションに近い匂いもして好感度大。本編ではキリの良い所でカットされていますが、サントラはフル収録)。
「Gumnaam」はアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」の翻案…らしいのですが、このビッグバンドシーンがストーリーにどう絡むのかは見当もつきません。
続く2曲目「Graduation Rap」。卒業式で在校生が歌って踊る超下手くそラップ。まさかサントラに収録されるとは…。
で、個人的イチオシの曲が6曲目「Pickin’Cotton Blues」。
白人が演奏するブルースを馬鹿にしまくって監督自らが作った入魂の1曲…なのですが、これがなかなかエッジの効いたロック(?)で。
監督お薦めのブルースに眠くなっちゃった人は気に入ってくれるんじゃないかと思います。
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★本日11月17日は「将棋の日」
日本将棋連盟が1975(昭和50)年に制定。
江戸時代、将棋好きの8代将軍徳川吉宗が、この日を「お城将棋の日」とし、年に1回の御前対局を制度化したんだそうです。
将棋ネタのお話は「未完の対局」から「りゅうおうのおしごと!」まで数多いですが、1本選ぶなら、これでしょう。