H・P・ラヴクラフトの短編「戸口に現れたもの」(The Thing on the Doorstep)が映画化され、予告編が公開されました。タイトルは、
「Suitable Flesh」(2023年/ジョー・リンチ監督)
「戸口に現れたもの」は、ダニエル・アプトンの少年時代からの友人エドワード・ピックマン・ダービイが、妻となったアセナス・ウェイトに狂わされていく物語。
アナセスはインスマス出身で、父エフレイム(設定は故人)はインスマスの屋敷の地下でショゴスを飼育していたという「近づいちゃ駄目、ゼッタイ」な血筋。
この3人が、エフレイム→アセナス→エドワードの順に「肉体乗っ取りバトンリレー」を繰り広げ、最終的にエドワードの肉体を得たエフレイムをダニエルが射殺するというお話です。
映画版の方は、「肉体乗っ取り」(BODY SWAP)というネタだけを残して登場人物の性別をまるっと入れ替え、職業も変えて換骨奪胎しているようです。
主演はヘザー・グレアムとラヴクラフトもののミューズ、バーバラ・クランプトン。
予告の雰囲気だけを見ると「お洒落系」ですが、監督が「クライモリ デッドエンド」「チレラマ CHILLERAMA」(大トリ「Zom-B-Movie」担当)のジョー・リンチなので、良い感じにまとめてくれているのではないかと(期待しています)。
お約束の小道具も出てきますし。
★本作ポスターとBryan Baughによる原作イメージイラスト。
★予告編はこちら。
「戸口に現れたもの」って2003年、2005年、2014年と映画化されているんですね(いずれも日本未公開)。ラヴクラフトものの中でも人気の作品なのでしょう。
ついでなので、原作内で言及されている(映画版で触れているかは不明な)「ショゴス」について。
ショゴス(Shoggoth)とは、太古の地球に飛来した宇宙生物「古のもの」達によって創造された使役用の生物。登場するのは「狂気の山脈にて」。不定形で「タールで出来たアメーバのようだ」と表現されています。
不定形を形にしたフィギュアってあるのかしら?と思ったらあるわあるわ。人気者なんですね、ショゴス。
流石「不定形」。気色悪いですショゴスさん。
★ご参考(ジョー・リンチ監督作)
※ジョー・リンチ担当作には触れておりませんが…
★オカルティックな肉体乗っ取りの代表作と言えば、
☜ランキング投票です。ショゴスを飼育してみたい方はワンポチを。
★本日9月29日は「接着の日」
日付は「くっ(9)つ(2)く(9)」と読む語呂合わせから。日本接着剤工業会が制定しました。
接着剤でまず思いつくのはこちら。
あと、接着剤に異様なこだわりを見せる魔法少女がおりましたね。