『そんな訳で、ハデブラ!』
『ハデ…ブラ? 今度は何なんです?』
『さよならって事!』
Ha det bra! ノルウェー語で「さようなら」。
佐天とフレンダ。まさかこの二人に友情が芽生えようとは。
正に鯖缶がとりもつ奇縁。
「とある科学の超電磁砲T/第19話・奇縁」(2020年8月14日深夜BS-11放送/藍崎灯演出)
情報番組で美容に効果的として鯖缶が取り上げられた翌日(何気に16話終了時点に時間軸が巻き戻っています)。
スーパーで鯖缶爆売。最後の二缶をゲットした佐天涙子。
直後、完売鯖缶コーナーの前で失望の淵に沈む女がひとり。
暗部組織アイテムのメンバーにして鯖缶愛好者、フレンダ・セイヴェルン。
鯖缶を譲れとしつこく絡んで来るフレンダ。押しに負けて佐天がひと缶渡したものの、お手製の火薬器具で缶開けしようとして失敗。鯖ケシ炭。
残りは夕食の献立に使うし、食べ物を粗末にする人にかける情けは持ち合わせていない…が。
『あーもう、うちに来てごはん食べてってください!
それでいいですか!?』
『OK!』
涙子の手料理、メニューはカレー。
『カレー!? 何で虎の子の鯖をカレーに入れちゃうかなあ!? カレーなんて結局主張が強すぎてどんな食材もカレー味になっちゃうし! 鯖の風味も旨味も打ち消して台無しじゃない! そんなもの、美味しいわけが』
『うんまぁ~い!』
観ている人全員、オチが読めたと思いますが、清々しいまでのお約束。
ライン(この世界ではフキダシ)のID交換して、別れの挨拶はノルウェー語(フレンダ、ノルウェー人だったのか)。
日常のあれやこれやを交換し合うお友達となった佐天とフレンダ。その会話の中に佐天が購入したインディアン・ポーカー「どんな小さなものでも箸でつまんじゃう箸使い名人」の記述が。
ここで場面一転、暗部組織スクール登場。
スクールが狙っているのは、磁力、光波、電子などを利用して素粒子を掴む(正確には吸い取る)事ができる「超微粒物体干渉吸着式マニピュレーター」通称“ピンセット”。
学園都市の科学者が言語化できない自身の研究内容をインディアン・ポーカーに保険として保存しているらしい、と言う情報を掴んだスクールは、インディアン・ポーカーおよびピンセットとの関連が疑われる通信記録を片っ端からハッキング。その中に佐天が入手した箸使い名人カードに関する会話が…。
事件が佐天か佐天が事件か。生まれながらの巻き込まれ体質が今日も顕現。
早速ハイエースで拉致られましたが、偶然この現場をフレンダが目撃。
『ただ働きはしない主義なんだけど、ま、一食の恩くらい返すって訳よ。浜面?車出して』
一食一缶の恩義。駆り出された浜面の車で追撃開始。公道で爆弾ぶちかまして佐天救出。
浜面、それ役得だぞ。
報告を受けたスクールは、妨害が入る=重要な情報(アタリを引いた)かも、と判断。
ふたりの元へ刺客を差し向けることに。
私立枝垂桜学園に通うお嬢様にしてぼっち、弓箭猟虎(ゆみやらっこ)。彼女がスクール初代スナイパー。
現場に残された遺留物、足跡などから襲撃者の人数、性別、身長、武器(ぬいぐるみに偽装した爆弾)を特定。血の匂いを辿って二人の元へ。
獲物を見つけた途端、お嬢様の目がサイコキラーのそれに。
雑踏の中、音もなく一撃でフレンダを射抜いた猟虎。
あの武器は一体…。
佐天さんの巻き込まれ体質がフレンダを呼び込んで、アイテム対スクールの端緒を開いてしまいました。不幸な人たちだ(猟虎のヤンデレな感じは結構好き)。
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★本日8月19日はイアン・ギランの誕生日(おめでとうございます!)。
今月、Deep Purpleとして通算21枚目、公称ラストアルバム(本当か?)となる「WHOOSH!」を発表した現役バリバリの75歳。
新譜はさらっと聴きましたが、良く言えば「深夜にロックグラス片手に聴くのに最適なソリッドな大人のロック」。
ギランの「もう無理はしないよ」的ボーカルが落ち着きと安定感に繋がっています。
“やかましいのはぼちぼち卒業かなぁ”という気分になった人向けの1枚でした。
曼荼羅畑でご紹介したイアン・ギラン絡みのアルバムは以下の2枚。
未聴でしたら新譜と合わせて是非。