ハイスピードで動きをじっくり見せてストップ・モーション。そこからカメラが回り込んで(もしくは横移動して)アクション再開。最後は通常速度で〆。
マトリックスが開拓した“新しい映像様式”を「これでもか!」と連打。
で、これがかっちょいいかと言うと“もの凄~く馬鹿っぽい”。
こんな感じ。
褒めてますよ、勿論。
「バトル・ドローン」
(2018年/ミッチ・グールド監督)
ドローンと言っても無人飛行するアレではありません。
人工的な骨格に人の組織を培養、機械と人間の利点を組み合わせて造られたバイオ突撃部隊です。
ターミネーターのプロトタイプですね(でもあくまでドローンなので、操縦者が必要)。
予算膨大、経費じゃぶじゃぶ、高値で売らにゃ元がとれん。データ収集も兼ねた販促プロモーションは、はみ出し精鋭部隊とのガチバトル。
テキトーなミッションで釣られた汚れ仕事専門の特殊部隊を現地に投入。
後方支援名目でCIAの監視チームが同行。いざとなったら死人に口なし作戦。
バトルのステージは…チェルノブイリ(そのうちこのポジションがFUKUSHIMAになったら嫌だなぁ…)。
という特攻野郎Aチームvsターミネーターの異種格闘技戦。
ダーティビジネス専門なだけあって、チームメイトは変人揃い。
特に拷問スキルを持ったサイコな小兵ダックスとか、潜伏スキルを持った近接格闘忍者シロウとか、狙撃スキルを持った紅一点ヴァルとかキャラ立ちは満点。
特にヴァルは劣化ウラン弾を持ち歩く危ない女(スー・チー姐さん系でちょっと好み)。
「プレデター」「エイリアン2」「ワイルドギース」あたりの良いトコ取りをして予算を極限まで切り詰めたエコノミー大作です。
これ、操縦者が敷地内に分散している設定にして、その内のひとりをぶち転がして操縦権を奪い、ドローン同士のバトル(最後は操縦者の腕がモノを言う)という展開にしちゃえばもっと面白くなったと思うのですがどうでしょう。
★ご参考
毛色は全然違いますが、ふと、頭をよぎったので…
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★本日8月20日は「蚊の日・モスキートデー」。
1897年(明治30年)のこの日、イギリスの細菌学者ロナルド・ロスが、羽斑蚊(ハマダラカ)類の蚊の胃の中からマラリアの原虫を発見した…んだそうです。
蚊と言えばやっぱりこれですかねぇ…。