『腋で殺したんだよな…』
(You know, it was your armpit that killed him.)
『ブルース・リーは誇りに思ってくれるよ』
(Bruce Lee would have been proud of that shit.)
同じドラゴンでもそれはドラゴン藤波の必殺技「ドラゴン・スリーパー」です。
左腕を極めていないので、正しいドラゴン・スリーパーとは言えませんが…。
そうか、ドラゴン・スリーパーは相手を殺せる技だったのか…。
(2011年/アダモ・パオロ・クルトラロ監督)
“あの”テーマ曲が掛かる奴とは完全別物ですが、主役はS.W.A.T.。
スティーヴ・オースティン率いるLAPDのS.W.A.T.(総勢4名。ちょっと少なくないか)は今日もやりたい放題し放題。スーパー強盗を無事制圧したものの人質負傷、器物破損で被害甚大、賠償請求25万$。
署長のお目玉喰らって再訓練。
再訓練は建物(廃墟)内に設置された標的(犯人と人質の等身大ポスター)の犯人だけを射止めて標的を回収・提出するという「監視無しの投げっぱなし」(いやお目付け付けるだろ普通。問題児故の再訓練だぞ)。
ちゃっちゃか終わらせて帰ろうぜ、と指定された建物の2階に入りましたが、1階ではロシアンマフィアとイタリアンマフィアが一触即発の状態にありました。
ロシアン×イタリアン×S.W.A.T.の3竦み。不運だったのはS.W.A.T.の手持ち弾薬が全て訓練弾だった事。
ちょっとウォルター・ヒル監督の「トレスパス」を思わせる設定ですが、ロシア人もイタリア人もアメリカ人も偏差値貧乏な奴ばかりで、中途半端なコメディ(笑えない)になってしまっているのが残念無念。
見せ場はスティーヴ・オースティンの格闘術と終盤の乱れ撃ち銃撃戦。
銃器の目玉はM4A1に装着したCobray 37mm Launcher(M203擲弾発射器)。
名前はお婆ちゃんの名前をとって「マーサ」。
射出の掛け声は『バアちゃんを喰らえ!(EAT MY GRANDMA!)』
「スカーフェイス」の『Say hello to my little friend!』あたりを意識しているのかもしれませんが、イマイチ迫力に欠けますね(ランチャーの威力は凄まじかったですが)。
脚本が穴だらけで、終わっても合点がいかない得心いかない納得できない部分が多々ありますが、西部警察だと思えば十分楽しめます。
★本家S.W.A.T.はこちら。
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