デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

死刑囚って金で買えるのか? 監獄島

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死刑囚10名が無人島で殺し合い。最後のひとりになれば自由と大金。

まんまバトロワな設定ですが、本家と大きく異なるのはこれが政治的イベントではなく、ネット配信で大儲けを企む馬鹿な若者たちの商業企画ってこと。

勿論、こーゆーナメた事考える奴らにはきっつい大人のお仕置きが待っています。

「監獄島」2007年/スコット・ワイパー監督)


主演はWWEの元スーパースター、ストーン・コールド・スティーヴ・オースティン

WWEも製作に一枚噛んでおり、ビンス・マクマホンのクレジットも入っています。


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敵役になるのがヴィニー・ジョーンズ。期待通りの非道キャラ。が、真に憎むべきは殺し合いを見世物にして楽しんでいる番組製作者たち。

リーダーは大富豪のぼんぼんみたいな設定なのですが、各国の刑務所から死刑囚を(恩赦の特典付きで)集め(所長っぽい人に賄賂渡しているだけ)、武器を調達し、島中にカメラを仕掛け、配信設備を整え…うーむ、いくら金があるとは言え、非合法でやるのは無理ありすぎないか?


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この前提部分が気にならなければ、後は肉弾戦なので理屈無用で楽しめます。

113分は題材の割りには長丁場ですが、ゲーム参加当事者、製作者、配信を見ている関係者、島の場所を特定しようとしているFBIなど描写が立体的なのでそこそこダレずに観る事ができました。

ゲーム以外の描写が邪魔というレビューもありましたが、ゲームだけだと変化が無くて飽きると思います。


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カンフー使いの日本人役マサ・ヤマグチ。囚人は足首にプラスチック爆弾装着。

ティーヴ・オースティンは主役を張るにはちょっと地味。使ったプロレス技がブレーンバスターとドラゴンスクリューだけというのもちと不満。蝶野の首を破壊したツームストーン・パイルドライバーとか出して欲しかったですね。


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