前作1期終了から丸14年。まさかのリテイク。
秋の陣一発目は不穏を煮〆た田舎の暮らし。
「ひぐらしのなく頃に(2020年版)/第1話」
(2020年10月1日放送/川口敬一郎監督|さんぺい聖演出)
1983年(昭和58年)。風光明媚な過疎の村・雛見沢(どう見ても白川郷)。
都会から転校してきた前原圭一は、義務教育全学年合わせてひとクラスの学校(「のんのんびより」だ!)にも慣れ、同級のレナ、上級の魅音、下級のロリコンビ沙都子&梨花と喧嘩に部活にとそれなりに楽しい日々を過ごしておりました。
細かい演出の違いはありますが、話の運びも描写も前作トレス(「中の人」も全キャラ続投。声の劣化ゼロ。凄い)。
左上下が2020年版、右上下が2006年版
魅音が部長の部活、名称は分かりませんが、トランプから宝探しまでゲーム全般を守備範囲にしているので「あそびあそばせ」の“あそ研”に近いものと思われます。
今回割愛された『お前らのイカサマトランプのせいで俺が受けた辱め(ジジ抜きの罰ゲーム)』はこんな⤵感じでした(画像右下)。
そんな「のんのん」な暮らしに唐突に挿入される不穏な空気。
レナの密かな愉しみ、それは粗大ごみの廃棄場所でお宝(可愛いもの)を見つける事。
発掘に勤しむレナを見た通りすがりのフリーカメラマン富竹が圭一に、
『彼女はあんな所で何をしているんだい?』
『さあね。殺して埋めたバラバラ死体でも確認してるんじゃないすか』
勿論、思いつきの冗談でしたが
『…嫌な事件だったね。腕が一本、まだ見つかってないんだろ?』
『…今、なんて!?』
ここは以前、ダムの工事現場だったらしい。そこで何かあったのか?レナに聞いたら
『知らない』
口調一転、態度急変。全てを拒絶する氷の刃(マジ怖い)。
後日、魅音から、ダム建造計画と立ち退きの通達が国から来たが、あれこれ手を打って白紙撤回させたという話を聞いた圭一。
ではその時に何か事故とか事件とかは、
『なかった』
会話終了、延長拒絶。一刀両断、言葉の剣。
ゴミ山に捨てられた週刊誌に「雛見沢ダム工事現場 作業員リンチ死 バラバラ殺人」の記事を見つける圭一。
その後ろ姿を遠目に見つめるレナ。
手には一振りの鉈が…。
1期OP「ひぐらしのなく頃に」が流れてエンド。現代風になったキャラデザと相まっていい感じの生まれ変わり第1話でした。
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★本日10月5日はドナルト・プレザンス(1919-1995)の誕生日。
Dr.ルーミス@ハロウィンはじめ、「パラダイム」「ニューヨーク1997」などカーペンター組重鎮にして、守備範囲の広い「カルト・マスター」。
本日はちょっと異色の出演作をひとつふたつみっつ。