『前原さん、検査の前にひとつだけ症状の確認なんですけど…』
『症状?』
『首が痒くなったりとかはありませんか?』
遂に分岐。しかし、このルートも…(スプラッターなネタバレあります)。
「ひぐらしのなく頃に 業/第4話・鬼騙し編 其の四」(2020年10月22日BS11放送/浅利藤彰演出)
レナに対する疑心暗鬼から体調を崩して学校を休んだ圭一。
病院(入江診療所)で注射を…というのが「鬼隠し編」の流れでしたが、なんと診療所が改装のため休診(謎の作業員がう~じゃうじゃ)。
その足で学校に行き、レナとぎこちない会話。その様子を見ていた梨花が圭一に人生相談アドバイス。
まあ、“このままだとバッドエンド一直線だわ”と思って、分岐の軌道修正を試みたって感じでしょうか。
梨花は「レナが怖い」という圭一にレナを信頼する事を提言。
『もし、圭一がレナを何か恐ろしいものに感じたとしたら、疑うのはレナではなく自分自身なのですよ』
名カウンセラーに心を軽くしてもらった圭一が家に戻ると両親不在。母親からの電話で、仕事の都合で急に東京へ行くことになった、と。
『食事の事は心配しないで。ちゃんとお願いしておいたから。もうすぐお夕飯を作りに来てくれるんじゃないかしら』
『だから、誰が!?』
『決まってるでしょ。レナちゃんよ』
間髪入れずドアチャイム連打。ドア連打(だから怖いって)。
「鬼隠し編」では、この前にレナと魅音がお見舞いに「針入りおはぎ」を持ってくるイベントが挟まれ(疑心暗鬼に拍車がかかり)ますがこのルートでは割愛。
また、食事の差し入れに来たレナを一方的に追い返し、バッドエンド(レナと魅音を圭一が金属バットで滅多打ち)が確定してしまいましたが、今回は…。
「鬼隠し編」ではレナを信じる事ができませんでしたが…。
レナを信じて招き入れるか、ここでも追い返してしまうのか。
ドアを開ける・開けないだけで心拍数うなぎ登り。
梨花の助言の甲斐あって、ギリギリでドア解錠。そのままレナを抱きしめる圭一。これでバッドエンド回避か、と思いましたが…。
レナが抱えてきたお重の中に入っていたのは…。
あ~これ「きりきりきりぃ」な奴じゃないですか。
首筋掻きむしったレナが包丁握って圭一に突進。とっさにゴルフクラブで反撃、突き飛ばしてテーブルに後頭部痛打させましたが、危険な情事と化したレナは止まらず、遂に包丁の切っ先が圭一を捉え…。
レナは包丁を振り下し続け、圭一は掴んだデジタル時計でレナの側頭部を殴り続け。
血の海に沈む二人。どう考えても滅多刺しにされた圭一の方が不利だと思いますが、圭一が一命をとりとめ、レナは死亡。
電話だと圭一の両親が戻って来るのは翌日の夜。 丸一昼夜この状態で放置されたのだとしたら、絶対出血多量で死んでいると思うのですが…誰か別の人に発見されたのでしょうか。
あと、圭一が収容された病院ってどこだ? 入江診療所は改装で休診中のはず。 雛見沢に別の(しかも入院施設のある)病院があるとも思えませんが…。
見舞いに来た魅音の口から圭一発見の翌日、梨花と沙都子が刺殺体で発見された事が告げられ…。
梨花軌道修正失敗。のみならず自らも。
結局、今回の綿流しは死者3名、行方不明(鬼隠し)2名、重症1名という最悪エンドで幕を閉じました。
次週から「綿騙し編」突入。
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★本日10月26日はドン・シーゲル監督(1912~1991)の誕生日。
SFスリラーからハードボイルドまで。この3本立てでお楽しみください。