『朝は結梨ちゃんの髪を切ってたんですよ。少し伸びすぎてたから…。結梨ちゃん笑ってて…私も…なのに…なんで!?』
百合ヶ丘女学院が保護した記憶を持たないリリィ、結梨は研究機関ゲヘナとチャームメーカー、グランギニョルが共同開発した実験体、ヒュージの幹細胞をベースにした“人の造りしもの”…人造リリィでした。
国連を通じて結梨の返還を求めてきたゲヘナ&グランギニョル。
日本政府は百合ヶ丘女学院に結梨の身柄拘束と引き渡しを指示。
結梨がリリィではない(人の形をしたヒュージである)なら、百合ヶ丘には結梨を匿う根拠と動機がなくなってしまいます。
指示に従って結梨拘束に向かった生徒会の面々を前に梨璃のとった行動は…結梨の手を取って逃亡。
逃亡者・梨璃には逮捕命令が。
「アサルトリリィ BOUQUET/第9話・コスモス」(2020年12月5日深夜BS11放送/岡田堅二朗演出)
今回の見どころは何と言っても、百合ヶ丘を(場合によっては制圧するために)包囲した防衛軍の「16式(ひとろくしき)機動戦闘車」。
16式は「戦闘車」に分類される「装輪装甲車」で戦車ではありませんが、大口径の主砲を砲塔に備える姿から「装輪戦車」とも呼ばれています。
居並ぶと壮観です(右上が本物の16式)。
こんなものがリリィのチャームと砲火を交えたら、本格的内戦に向かってまっしぐら。「進撃の巨人」の調査兵団クーデター状態になってしまいます。
因みにこちら☟は、ネルフ本部の直接占拠のために出動した戦略自衛隊の「M551試作軽戦車」。
82式指揮通信車にごっつい砲塔を乗せた6輪式の装輪戦車です。
捕縛指令は学院内レギオンだけでなく、他ガーデンの生徒にも。
どの追手よりも早く梨璃・結梨を保護するため、命令違反を承知で行動に出る一柳隊。
リリィの戦闘力をヒュージと同等の脅威と認識し、制御下に置こうとする政府筋、リリィの戦闘力を商品としてパッケージ化しようとする研究機関(最早、死の商人)ゲヘナ、その片棒を担がされたチャームメーカー、グランギニョル。
グランギニョルの総帥は楓・J・ヌーベルの父親。
『お願いです、お父様、わたくしに自分の運命を恨むような惨めな思いはさせないでください。マギを持ち、リリィになった事を、お父様の娘に生まれた事を』
果たして結梨は人かヒュージか。
そして現れるマギチャージ型(マギの枯渇を気にせずマギそのものを弾丸にしてドカスカ攻撃してくる)強力ヒュージ出現。
いやもう海上ピラーと氷山型ネウロイと第5使途ラミエルと何が違うのか(笑)。
リリィとして正面から戦闘を仕掛ける結梨。
後半の大ネタとしてもちっと引っ張っるかと思った(「ハレンチ大戦争」とか「まごころを君に」みたいなオチになったらどうしよう、と心配した)結梨編ですが、一気呵成に駆け抜けてしまいました。
梨璃にとっては長い長い1日だったと思います。
時に次週予告にナレーションが被りませんでしたが、これは一体…?
※地上波・BS放送版はOP無しの24分バージョンでしたが、配信版はOP有りの26分バージョンでした。円盤にはどっちが収録されるんでしょう?
★ご参考【16式に関してはこちらも】