『ごめんなさい。こんな時どう言えばいいか分からなくて…』
実況民が一斉に(それこそ「バルス!」並みの勢いで)
「笑えばいいと思うよ」
と連打して来たのは(予想通りとは言え)笑いました。
「アサルトリリィ BOUQUET/第10話・アネモネ」(2020年12月12日深夜BS-TBS放送/徳野雄士演出)
人でありリリィである事が証明された結梨。襲来したヒュージに単身戦いを挑んで殲滅するもヒュージの爆発に巻き込まれて戦死。
結梨が人化したヒュージであるという疑いは解けましたが、身柄引き渡しという政府命令に逆らって結梨と共に逃亡を企てた梨璃には独房収監というお仕置きが…。
結梨を止める事も助ける事も出来なかった梨璃は自分を責めて半壊状態。
今更ですが狙ってますよねえ…。
シュッツエンゲルの特権で10分間の面会時間を得た夢結は、梨璃のトレードマークとも言うべき四つ葉のクローバーの髪飾りがなくなっている事に気付き…。
ヒュージに向かって飛び出していった結梨を追いかけた時にヒュージの流れ弾(?)を受けて海に消えた髪飾り。
梨璃に元気になってもらいたくて、髪飾りを探そうとする夢結。メンバーのレアスキルを組み合わせる事によって探索能力を向上させようとする一柳隊。
ここに他レギオンメンバーも集結、協力を申し出。冒頭の台詞は参集した他レギオンのメンバーを前に「ありがとう、恩に着るわ」という時代劇かよ!な返ししかできない事をからかわれた時の夢結の台詞。
そらまぁ「笑えばいいと思うよ」とツッコミたくなりますわね。
全員のレアスキルを直列に繋いだ大技で髪飾りは無事発見できましたが…。
今回はグランギニョル総裁である父親に結梨に関するデータ拠出を迫った前回に引き続き、楓・J・ヌーベルの「いい奴」感増し増し、好感度アゲアゲな回でした。
このほのぼのエピソードの裏で不穏な空気を撒き散らす物体がひとつ。
第6話でヒュージの体内から回収したチャーム、ダインスレイフ。
それは2年前、甲州撤退戦の時に失われた夢結のチャーム。
夢結のシュッツエンゲル川添美鈴を貫き、川添美鈴が預かる形で所在不明となった忌むべきチャーム。
因みにダインスレイフ(Dáinsleif)は、北欧神話に登場する魔剣です。
ひとたび鞘を払えば、生き血を浴びて吸い尽くすまで鞘に納まらないという厄介極まりない代物。
滅茶ぶつけ暴走スキル「ルナティックトランサー」とは相性バッチリ。
神話上の持ち主はホグニ王。娘ヒルデをヒャランディ王の息子ヘジンに奪われたホグニ王が「和平も和解も知った事か」とダインスレイフ引き抜いて終わりのない戦争に突入。この戦いはラグナロクまで続くんだそうです(変なところで「戦翼のシグルトリーヴァ」と繋がった!)。
この神話って、娘・舎脂(シャチー)を帝釈天に奪われた阿修羅が終わりのない戦いに挑んだ話と似ていますね。
2年もの間、ヒュージと共にあったダインスレイフは、術式が書き換えられていました。
ヒュージをコントロールしていたとも言えるダインスレイフの最後の契約者、それは夢結のシュッツエンゲル、川添美鈴。
不穏な空気再び。
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★本日12月14日は「四十七士討ち入りの日(忠臣蔵の日)」
1702年(元禄15年)のこの日(旧暦)、赤穂浪士(あこうろうし)47人が江戸・本所松坂町の吉良邸に討ち入りし、主君の仇討ちを成し遂げました。
「忠臣蔵外伝 四谷怪談」は「幽霊の日(四谷怪談初演日)」(7/26)に引用してしまったので、今回は「王道」と「飛び道具」をご紹介。
まずは王道(?)
そして飛び道具
ついでなのでもう1本、射程を外した飛び道具を。