『今度はちゃんとさよなら言えたのん』
1期4話「夏休みがはじまった」1回限りのゲスト出演だった石川ほのか(ほのかちん)が7年半ぶりにまさかの再登場(劇中経過時間は半年くらいだと思いますが)。
あの日、突然のお別れで言えなかった「バイバイ」。
今度はちゃんと…。
「のんのんびより のんすとっぷ/十話・寒くなったりあったかくなったりした」(2021年3月14日深夜テレビ東京放送/福多潤演出)
正月。元旦。届いた年賀状を眺めるれんげがどこか寂しそう。
兄ちゃんの年賀状はレベルが高い。
後になって、ほのかからの年賀状を待っていたんだなぁと判りますが、この間の取り方、引いたカメラ、巧いなあ。
素通りする郵便配達車を見送ったれんげに電話。相手はほのか。お正月なのでおばあちゃんの家に来ていたのでした。
喜び勇んで会いに行き、旧交を温めますが、気になるのは別れの日。
『そう言えば、今度いつ帰るのん?』
『あさってだよ』
『そうなんな…結構早く帰っちゃうんな』
夏と違い、冬の休みは短くて…。そして迎えた別れの朝。
前日は振り切るように帰ってしまったれんげですが、今日は…。
『ほのかちん、バイバイなのん』
見送るれんげの後ろ姿。ここでもカメラはグッと引いて青空を大きく切り取って…。
いやホント、巧いなあ…。
と、後半の泣かせるエピを先にご紹介いたしましたが、個人的推しは前半(何だとぉ!)。
馬鹿満開ひかげ無双。暴れひか姉正月強欲漫遊記。
プライドも尊厳もかなぐり捨てて姉・一穂(かず姉)の足にしがみついて「お年玉」を要求するひかげ。
『この1年姉ちゃんにお年玉貰える前提で生活してたからマジヤバイ!貰えないと当座の冬越せない!』
粘り勝ち(笑)。
返す刀で駄菓子屋に行くも「落とし…」と言った瞬間、顔面がカウンターを直撃。
『駄菓子屋、落としてくれって言ったと思ったから、つい』
駄菓子屋はお店やっていくだけで大変だから無理を言っては駄目と高校生の姉を諭す小学1年生の妹・れんげ。
経営状態を気遣われてしまった(それはそれで辛いものがあるであろう)駄菓子屋ですが、カウンター下にはしっかりれんげ宛てのポチ袋が(どんだけれんげの事好きなんだよ駄菓子屋)。
『あ、じゃあ…あたしの分も…お願いしやす』
火事場泥棒的に駄菓子屋からもお年玉を入手(掠め取ったの方が近いか)したひかげは勢いに乗って越谷家でもお年玉をゲットしますが、その場にいたこのみの奸計(悪魔の大岡裁き)に嵌って財産放出。あぶく銭は身につかない(英語のEasy come, easy goも上手い表現だと思います)という痛い教訓。
場面変わって、宮内家。れんげと夏海に無理矢理外に連れ出されたひかげですが、そこは吹雪(豪雪地帯だったのか…)。
ここでひか姉は突っ込み体質である事を見抜いたれんげは、ひか姉の体を温めるために夏海と二人で即興ボケ倒しシュール・エチュード。
この非日常的設定が連鎖的に変化していくボケに対してひかげがマシンガン突っ込み。
これは最早、言葉の殺陣。居合抜き的間合いの見本市。
文字にしても全然面白くないと思うので採録は控えますが、笑かしてもらいました。
今期はひかげの出番が多くて嬉しいです(でもあと2回かぁ…)。
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★本日3月18日はリュック・ベッソン監督(1959~)の誕生日(おめでとうございます!)
正直、あまり相性のよくない監督さんで、脚本やら製作やら合わせても取り上げた作品は多くありません。
本日は数少ない監督作を1発。
★本日のTV放送【13:00~BSプレミアム/プレミアムシネマ】