『まぁ、なんて言うか…ひかげちゃんが東京行って、れんげちゃんが1年生になって、あかねちゃんと会って1年かぁと思うと、何か長かったと言うか、短かったと言うか?』
『何だそりゃ。しみじみするのは年齢的に早くない?』
『いやあ、意外とあたし、もうそんな感じだよ』
3期にして初めて時計の針が前に…。
卓兄ちゃん、ご卒業おめでとうございます。
「のんのんびより のんすとっぷ/十一話・酔っぱらって思い出した|十二話・また桜が咲いた」(2021年3月21日28日深夜テレビ東京放送/川面真也監督)
最終回、アバン6分弱かけて卒業式。
校歌斉唱、ピアノ伴奏は卒業生(笑)。
遂に最後まで問わず語らず。沈黙を貫いて(最後に値千金の笑みを残して)兄ちゃん卒業。
Congratulations!
最終回でようやくひかげとあかねが接近遭遇。久々の東京マウントに意外や喰いつくあかね。じゃあちょっと語ろうか。大都会・東京を。駄菓子屋の奥の部屋で。
『いや閉まってるって言ってるだろ』
『こんなのシャッター上げれば開くんだよ!』
いやあ、今期は最後までひかげが無双していていいなぁ。
ここにいつものメンバー+しおりちゃん(駐在所の女の子。れんげのひとつ下でこの春から1年生)が合流。
段ボールで丘ソリ。みんなの嬌声を聞きながら、ひとりしみじみするこのみ。
ようやく1年という時間が流れ、そして再び巡って来る感慨。
最終回ひとつ前、十一話「酔っぱらって思い出した」は私的今期ベストエピ。
かず姉にお呼ばれ(出頭命令とも言う)して宮内宅で飲み会となった駄菓子屋。
10時スタートでビールと焼酎ちゃんぽん。ハイピッチ痛飲。泥酔。
何故当たり前のようにそこにいる、ひかげ。
『こんな所れんげに見られでもしたら…』
(れんげ登場)
『どうしたれんげ? こんな時間に』
恐るべし精神力。いかなる状況にあってもれんげの前では醜態を晒さない鋼の矜持。
ここから赤ん坊れんちょんとロリな面影残る駄菓子屋の回想へ。
ロリひかげも可愛いじゃないか。
れんげの成長と後輩たちの頑張りを褒め称え(夏海のみコメントなし)涙ぐむ駄菓子屋。
もらい泣きして更にメートルが上がるかず姉。
完全に意識を失って布団に横になる駄菓子屋。
そっと入って来てめくれた布団を直してやるれんげ。
れんげが去った後も駄菓子屋の後ろ姿を捉えて動かないカメラ。
そして…。
ぐいっと袖口で涙をぬぐう駄菓子屋。
起きてたんか…うん…泣くよね、そりゃ。
春。皆それぞれの道を。
原作も終わるようですし、もうこれで見納めなんですかねえ。
寂しいなぁ…。
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★本日4月2日はサー・アレック・ギネス(1914~2000)の誕生日。
アレック・ギネスと言えばオビ=ワン・ケノービですが、本人的には黒歴史なようなので、今回は「アラビアのロレンス」からファイサル王子の長台詞を。