デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【完璧な高校生活になるはずが】スキップとローファー #1【初日からゲロインに】

岩倉 美津未(いわくら みつみ)、15歳。

石川県の端っこから東京の高校(進学校)へ。

東京での保護者は叔母のナオちゃん(職業スタイリスト。父の弟なので生物学的には男。正確には叔父)。

お姉キャラがひとり入ると何か和みます(のみならず何故か頼り甲斐も感じられます)。


今日は遅刻できない入学式。3番目の駅で乗り換えだからね!としつこくナオちゃんに念押しされますが美津未動じず。

『大丈夫!予感がするの。今日はきっと完璧な1日になる』

今日だけじゃない。私はこの高校生活、ただの一度も失敗しない。

天寿を全うして御骨を日本海に撒いてもらうまでの完璧な人生設計を立てているのだから。

久々に見る完全無欠のフラグばたばた万国旗。

電車間違え、駅間違え、人の波に酔って迷ってもはやこれまで。

さて、どうする、岩倉美津未?

「スキップとローファー/第1話・ピカピカ」(2023年4月4日TOKYO MX放送/出合小都美演出)

駅の壁と一体化していた美津未に声を掛けて来たのは、マイペース遅刻組の志摩聡介(しま そうすけ)。

『大丈夫ですか?』

制服を見れば互いに同じ高校と分かります。

『が、学校へはどうやって行くのですか!?』


地獄で仏、と言うか“雛は最初に見たものを親と認識する”的依存が発動。

テンパリ放題デンパっている美津未に『たかが入学式じゃん?』と言う聡介。つい『それはあなたにとってはでしょ?』と返してしまった美津未。

(お姉ちゃんは簡単に波にのまれ、動揺して更に状況を悪化させ、あげく、こんな親切な人に八つ当たりしてしまいました。たった半日で自分の正体を見た気分です)

田舎の妹・弟に反省の念波。景気よくコケて五体投地。靴も靴下も脱いで裸足の全力疾走。

何とか間に合った入学式。待っていたのは新入生代表挨拶。

『主席かーい』by聡介

壇上に上がったものの原稿は鞄の中。


しかしそこは大物、動じません。原稿無しでぶっつけ本番。アドリブではなく、恐らくは原稿一言一句違わず暗唱。

噛まずつかえず瞬きせず完璧にこなして降壇。しかし…

極度の緊張×猛ダッシュ×睡眠不足が胃液を一気に押し上げデス&リバース

しかも担任教師に。


スピーチ称賛からの友達依頼殺到の予定だったのに…。

初日から≪吐いた人≫になってしまった(人生設計総崩れ)。

駅で助けてくれたイケメン男子、聡介くんも同じクラス。

『スピーチ良かったよ、堂々としていて。岩倉さん、俺たち友達になろうよ』

予定とはちょっと違ったけど、友達はゲットできました(人生、何が良い方向に作用するか分かりません)。

この成績優秀だがドジっ子、人との距離感が経験不足故うまく計れず、でもつまらん駆け引きのない(と言うかできない)純朴さというギャップ萌え。

決して美人なキャラデザをされているわけではない(三白眼の)主人公がどんどん愛らしく見えてきます。

この性格に触れてあれこれ悩んでいる周りの人間の心の外殻(ATフィールド)がバリバリ剥がされていく(☜今後の展開)…個人的には「もういっぽん!」ロスを埋めてくれる作品ではないかと期待しています。

おまけ❶

故郷の幼馴染の遠山 文乃(とおやま ふみの)。どことなく「古見さん」の井中のの子と被ります。


おまけ❷

その故郷(石川県のはしっこ)は、近所の駅が10年以上前に鉄道の廃線でなくなり、進学時のお約束「地元友人との駅の別れ」ができませんでした。

という事は、そこは東京の高校に進学するひかげを駅で見送った「のんのんびより」よりも(こと鉄道事情に関して言えば)田舎、という事なのでしょうか。

恐るべし石川県(のはじっこ)。

 

★ついでなのでゲロインのおさらいをしておきましょう。

 

 

 

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★本日4月7日は大和撃沈の日。

1945年のこの日、戦艦大和が沖縄への特攻作戦の途上、撃沈されました。

戦艦大和と言えば…