『部下を巨人にしたからって、俺が仲間を殺せないと思ったのか?俺たちがどれだけ仲間を殺してきたか知らねぇだろうに!』
降り注ぐ巨人、それはたった今まで部下だった仲間たち。
人類最強と謳われた戦士リヴァイvs王家の血を継ぐ獣の巨人ジーク。
遺恨リマッチの決着は…
…と言うゴールデンカードからのフロックらイエーガー派による訓練兵団徴発(今まさにシャーディス教官タコ殴り)というシーンで地震速報(和歌山震度5弱)。
そのまま臨時ニュースに切り替わって放送中止(なんてこった!?)。
いやNHKだしね。何よりも公共性重視なのはわかりますが、震度1とか2が並ぶ地図と「スーパーで歯磨き粉の箱がひとつ棚から落ちた」程度のニュースを延々繰り返されると「う~ん、その程度ならL字で良くね?」
再開されるかと見続けましたが最後はネコと焚火で放送終了。配信もお預け。
で、翌週、2話連続放送と相成りました。
まあ、CM無しの2話ぶっ通し放送はノンストレスで気持ち良かったですが…。
「進撃の巨人The Final Season/♯12(通算73)暴悪|♯13(通算74)唯一の救い」(2021年3月21日深夜NHK放送/林祐一郎監督)
予告なしにミカサ、アルミンの前に現れたエレン。その口からは耳を疑う言葉の数々。
アルミンに対してはベルトルトに意識を乗っ取られた奴隷だと、ミカサにはアッカーマン一族の仕組まれた行動原理で動いているだけの奴隷だと。そして、
『オレはガキの頃からずっと…ミカサ、お前が大嫌いだった』
嗚呼、原作では「嫌い」止まりだったのに「大嫌い」に変更されてる(泣)。
エレン、それは本心なのか? 違うと言ってくれ、頼む!
一方、巨大樹の森。かつて(いや今の今まで)部下だった者たちを全て屠って獣の巨人のうなじを掻っ捌き、ジークを引きずり出したリヴァイ。
腹に雷槍ぶっ刺して信管に繋いだロープをジークの首に。
死に体ジークの脳裏に去来する幼少期の思い出。
エルディア復権派の両親による洗脳教育、落ちこぼれる戦士候補生選抜訓練。父の失望。母の落胆。獣の巨人保持者クサヴァ―さんとの出会い。
そして祖父母と自分を守るための両親告発。
「危ない事はしないで」と訴えるジークを見返す父グリシャの表情は今のエレンと瓜二つ。
クサヴァ―さんの獣の巨人を継承したジークの願い、それは始祖の巨人の力でエルディア人から生殖能力を奪い、長い年月を掛けて平和的に絶滅させ、世界から巨人の脅威を払拭すること(エルディア人安楽死計画)。
そのためには始祖の巨人を宿す弟エレン・イエーガーの協力が不可欠。
エレンはジークの計画に賛同するかの態度をとっていますが…。
回想終わって現実。雷槍の信管を渾身の首力で引き抜いて自爆するジーク。
爆風と共に景気よく弾き飛ばされるリヴァイ。
おおお兵長ぉお!
★原作の対応部分はこちら。
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★本日3月23日は脚本家・辻真先(1932~)の誕生日(おめでとうございます!)
60年代70年代のTVアニメは余さず網羅しているのではないかと思える多筆家ですが、やはり個人的代表作はこれですねえ。