『頑張るって言葉を良い意味で使いすぎちゃ駄目!』
過労死経験者の言葉は重い…。
「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました/第1話・レベルMAXになっていた」(2021年4月10日BS11放送/木村延景演出)
相沢梓27歳、OL、独身、社畜。最高50連勤の末、過労死。
会社の為に生き、会社のために死す…。
気がつけば、死んだ人が必ずやって来る女神の間。
この人、絶対「駄女神」だと思います。
『おいたわしい事です。代わりと言っては何ですが、来世ではとことん幸せな生き方ができるようにしてさしあげます。大抵の事は自由にできちゃいますんで』
梓の望みは「不老不死になって長くダラダラとスローライフを送りたい」
ここに女神の個人的趣味で「見た目は17歳」というアドバンテージがついていざ異世界。
いやまあここまで展開で「このすば」とか「私、能力は平均値でって言ったよね」とか「くまクマ熊ベアー」が雪崩れ込んできてデジャヴ満開な所に、中の人の組み合わせが「蜘蛛ですが」と一緒で更に混乱。
ってか女神の中の人、17歳教の教祖じゃん(壮大な楽屋オチだな…)。
という訳で死んだ人誰もが例外なく経験する異世界転生。
目の前には広がりたいだけ広がる草原。「差し上げます」の札の付いた家。魔女っぽいコスチューム(「魔女の旅々」と区別がつかん)。
異世界名はアズサ・アイザワ(←ネーミング・センス、ゼロ)
簡単な武器と当座のお金。至れり尽くせり女神様。
街への道すがら見つけたスライムを倒したらお約束の魔法石が。
ギルドで換金…するためには冒険者登録が必要。ステイタスはレベル1。
畑を耕し、魔女スキルで薬草を見つけ、時々街に薬を卸し、運動のためにスライムを倒し、まったり過ごす事300年(!)。
その間、病人を癒し、疫病から街を守り…いつしか守り本尊のような存在に。
勿論、住民は総入れ替え。ギルドのお姉さんも何代目かに代替わり。
貴女、「這いよれニャル子さんW」にも出ていませんでした?
300年ぶりにステイタス確認したらレベル99。MAXでカンスト。
継続は力。日々スライムを倒していただけなのに、いつの間にか経験値1千万超え。
そんな馬鹿な、と滝に向かって「全てを凍てつかせよ」と唱えたら、一瞬で氷瀑に。
『ガチだった…』
こんな事が知れ渡って有名になったら私のスローライフがぁ…の不安的中。力自慢の冒険者が腕試しにやってくるわ(瞬殺)、挙句ドラゴンが力比べに。
撃退はしたものの家屋損壊。弁償を誓わせて今夜は街で一泊(大歓待)。
翌朝、訪ねて来た見知らぬ美少女。それは人の形に姿を変えた昨日のドラゴン、ライカ。
ライカはこれまで稼いだ(?)財産を家の弁償金として差し出し、住み込みで弟子入りを嘆願。
掃除・洗濯もやってくれるというので弟子入り受諾(メイドラゴンじゃねーか)。
家はライカが手作りログハウスで新築。
暗くなっても「我は疲れてませんので、このまま続けられます。徹夜をすれぱ明日にでも…」というライカをアズサが一喝。
『ライカ、そういうのは絶対にNO! ライカ、あなた今、徹夜をすればいいとかって言ったよね。そこが駄目なの。本当に駄目』
『我はその…頑張りを見せようと…』
『頑張るって言葉を良い意味で使いすぎちゃ駄目! ほら、暗くなってるでしょ。これは世界が、今日はここまで、と言っている証拠』
心に労働基準法。
『これからも疲れたり、もう無理だと思ったら遠慮なく言うんだよ』
そして完成したログハウス。匠、棟梁、ライカ有能。
師匠と弟子。共に推定300歳。共同生活の始まりです。
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★本日4月13日は「ヘルボーイ」ロン・パールマン(1950~)の誕生日(おめでとうございます!)
本日はメジャーブレイク以前の異色作(何気にキャメロン・ディアスとかも出ている)こちらを。