年齢問わず男女の距離を一気に詰める魔法の小道具、それはアニメ。
全年齢対象「恋のキューピット」です。
「恋と呼ぶには気持ち悪い/第4話・聖なる夜に|第5話・聖地巡礼|第6話・片思いって」(2021年4月26日、5月3日、10日TOKYO MX放送/中山奈緒美監督)
折り返し前にクリスマスと修学旅行という2大イベント消化(ついでに球技大会も)。
クリスマスは(これまでの自己満プレゼントを封印して)「一花さんが喜ぶものを」贈りたいと考える亮。
風邪をひいた時のお見舞いと手作り数学参考書(結果、試験高得点)のお礼を渡したいと考える一花。
悩んだ末の相談相手はどっちも理緒。
一花は理緒のアドバイスでタイピンを、亮は理緒からの情報提供でアニメ「フォアワード・ワールド」の初回限定Blu-ray(一花の推しキャラ、トウホウの店舗特典アクキー付き)を。
初めてプレゼントと呼べるものを贈りあった二人。全ては影の協力者、理緒のおかげ。
理緒へのプレゼントを買った亮と一花は理緒宅にとって返し、3人でクリスマスパーティを。
理緒の好物は大相撲(理想の彼氏タイプは力士)。
冗談だと思っていたら熱心に相撲グッズの検索とかしているガチ勢でした(当然、プレゼントは…)。
何と言うか「行き違いのない賢者の贈り物」って感じで、実にほっこりするお話でした。
タイトル写真ボツ案
で、修学旅行。行先は沖縄。
沖縄と言えばジンベイザメ(写真下は「妹さえいればいい」)。
一花に想いを寄せている(しかし一花の心が亮に傾いている事も知っている)同級生・多丸。偶然、水族館を一緒に回って(互いに仲間とはぐれた)一気に距離を詰めた多丸は自由行動を一花と過ごすべくアプローチ。
口実は沖縄も舞台となった「劇場版フォアワード・ワールド」の聖地巡礼。
一本釣りです(チョロイなー、一花)。
一方、亮。社内で同期入社の同僚・松島有枝(まつしまありえ。友人呼称アリエッティ)と社内廊下でごっつんこ。アリエッティのポーチから飛び出したのは「フォアワード・ワールド」トウホウのアクキー。
隠れオタクのアリエッティは大動揺。よりによってオタクに偏見持っていそうな天草に見つかるとは…。
が、しかし…
『これ、「フォアワード・ワールド」のトウホウだよな』
意外過ぎる反応。これは例えるなら、ZOMBIEと書かれたイラストTシャツを着ていたら『あーそれBlue Underground版サンゲリアですよね』と言われるのと同じくらいレアな発言(え、違う?)。
『…知ってるの!?』
『ああ、トウホウはアニメの8話かっこ良かったよな』
『8話でしょ!メッチャ分かる!』
一本釣りです(チョロイなーアリエッティ)。
アニオタである事は口外禁止で、と頼むアリエッティに
『了解。またアニメの話がしたくなったら声掛けてよ。好きな事我慢するの辛いと思うし』
亮にしてみればアニメの情報ソース確保(勿論一花対策)のつもりでしたが、アリエッティにしてみればズキューン!な一言。
アリエッティの中の人が「五等分の花嫁」の一花で、セリフ回しもまんま一花。両手に一花だな、亮。
修学旅行のお土産を渡すために待ち合わせた一花と亮。待ち合わせ場所を映画館前にして、そのまま映画館デートに雪崩れ込もうとする亮のあざとすぎる下心に帰ろうとする一花ですが、その腕を亮に掴まれ、瞬間、沖縄で多丸に腕を掴まれた感触とつい比べてしまい、自己嫌悪に陥る一花。
『わたし、何比べてるの…なにこれ最低だ…』
亮は亮で沖縄での多丸と一花の行動が気になって仕方がない。
『二人に何かあったのかもって…ビビってるのか、俺? ダサいな…』
亮さんが見たい映画を、と一花に言われて亮が選んだのはリメイク版「カサブランカ」(架空の映画)。
こういう気分の時に観てはいけない映画ですね。
高校では球技大会、会社では同期飲み。気持ちを伝える決意をした多丸と一歩踏み出す決意をしたアリエッティ。
役者が揃ったところで前半戦終了。さて、後半戦は…。
----------------------------------------------------------------------
★本日5月11日は夏八木勲(1939~2013)の命日(合掌!)
夏八木さんと言えば何はなくともこの1本(ホント役得)。
そしてちょっと珍しい文芸やくざものを。
…やっぱりこれも外せない。