エボリューショントイがバルタン星人のフィギュアを発売します。
「何をいまさら」な王道キャラですが、今回のバルタンが他のバルタンと違うのは、ウルトラシリーズではなく、「レッドマン」登場時のバルタンだという事。
レッドマン…1972年4月24日から10月3日まで、日本テレビ系の子供番組『おはよう!こどもショー』内で放送された5分枠（本編正味2分半）の特撮コーナー（製作は円谷プロ）。
主題歌は作曲・山下毅雄、歌・子門真人。私はリアタイ世代なので今でもしっかり歌えます。
中身は要するに「ウルトラファイト」で、原っぱやあぜ道や造成地で怪獣とレッドマンがどつき合う、ただそれだけ。実況もナレーションも無し（音楽は掛かります）。
特筆すべきはレッドマンのファイトスタイル。
どう見てもただ散歩しているだけにしか見えない怪獣にレッドマンが因縁をつけ、無理矢理バトルに持って行った挙句、ほぼ戦意喪失している怪獣にトドメを刺すという喧嘩の花道。
撮影は特撮（光学合成）の主流であった35mmフィルムではなく16mm。必然的に光線技が使えず、武器は槍（レッドアロー）とか刃物（レッドナイフ）。
結果、キメ技が殴る・蹴る・斬る・刺す・投げるという爽快無縁の殺伐エンドに。
ファンの間で「赤い通り魔」と呼ばれ恐れられている所以です。
試しにバルタン星人の回を観てみましょう（第16話）。
草原を散歩しているバルタンとジラース。
後ろに何かの気配を感じて振り向くと一目散に逃走。
背後に迫る赤い影。そう、レッドマンです。
げ、レッドマンだ！ヤバイヤバイヤバイ！
いやこれもう不良に遭遇した厨房（もしくはカオルちゃんに遭遇した岸和田の高校生）ですよ。
勿論見逃してもらえるはずもなく、無理矢理バトルへ。
最後は一瞬の隙をついたバルタンがジラース見捨ててダッシュでバックレ。
見事な逃げ足です。
哀れ友に見放されたジラースはレッドマンにタコ殴り。
レッドマンは倒れたジラースを見て満足げに立ち去ってゆくのでした。
どうですか、お客さん。こんなやりとりが全138話！（このうちジラースの登場回が11話もあります。MVPですね）
Wikiによれば「ウルトラマン」「ウルトラセブン」の怪獣はアトラクション用改造着ぐるみだったようなので、今回のバルタンフィギュアはアトラクバルタンの立体化という事になるのでしょうか。
「モンスターアクションフィギュアシリーズ/ REDMAN レッドマン: バルタン星人」は全高約20cm、各関節可動型。税込み12,980円で2021年8月発売予定。
★楳図かずお版バルタン星人に関してはこちらを。
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★本日５月19日は安藤政信（1975～）の誕生日（おめでとうございます！）
安藤政信と言えば「バトロワ」「サトラレ」「キッズリターン」ですが、今回は比較的最近の出演作からトンデモ霊能者を演じたこちらを。
★本日のTV放送【13:40～テレビ東京／午後のロードショー】
