『負けねえ…洸輔や兄ちゃんが凄くたって、女だからって…あだしは神木流絃の娘。田沼舞を…舐めんなよ!』
口には出しておりませんが、観衆を、審査員を、世間を向こうに回しての名乗り。
パターンは「出自絡め方」(☜今名付けました)。比較的最近の類似だと、
『俺の名前はナツキ・スバル!菜月賢一の息子だ!だから何だってやれるし何だってやってやる!アンタの息子すげぇんだぜ!』
なんてのがありましたね。
おっと失礼。名乗りが出て来るとつい脱線を…。
遂に始まりました「全国高等学校津軽三味線甲子園-松吾郎杯-」。
全国から津軽三味線の猛者・初心者が大集合。一気に視界が360度(「ダントツ」が翌週「大甲子園」になったような感じ?☜ちょっとチガウ)。
まずは団体戦からスタートですが…。
「ましろのおと/第6話・原郷|第7話・風|第8話・音叉」(2021年5月BS-TBS放送/赤城博昭監督)
山里唯の『マイマイ(SNS仲間。津軽三味線甲子園に出場予定。その正体は雪の幼馴染・田沼舞だが唯はまだそのことを知らない)には絶対負けたくないの!』という意地と執念で課題曲「新節」を1ヶ月でマスターした津軽三味線愛好会の面々は指南役・大俵ヒトシの発案で夏休み合宿へ。
雪だけはマイマイの正体に気づいている…?
合宿先は勿論、津軽。
ここで雪は個人戦への出場を決意。
いやぁ何びっくりしたって、合宿先の民宿のおばあちゃんですよ。
あんた梅子の密偵「雪さん見守り部隊」のメンバーだったのか! もう内閣情報調査室並みの諜報活動だな。
で、迎えた大会初日の団体戦。
荒川潮(あらかわうしお)率いる福岡県東邦学院和楽器部、梶貴臣(かじたかおみ)率いる大阪府混成チーム「ビリケンさん」等、キャラもテクニックも折り紙付きの参加校が次々技を披露。
それは津軽三味線愛好会にも刺激を…
『ふつふつと湧き上がってくる嫉妬の心…燃えて来た!』
刺激を…
『あったまに来るわよ!あんなに気持ちよさそうに注目浴びられちゃうとぉ!』
荒川のスタンドプレイに触発された雷先輩が激オコで本気モード突入。
ついでに唯が朱里に、海人が雪に、さらには雪が皆に本心吐露して土砂降って地固まる。
そして田沼舞率いる「青葉第一高校マイマイと素敵な仲間たち」の演奏。
その第一音から他者とは違うという事を聞き手のリアクションだけでなく音でも示す(それが恐らく凄い音であろうことを素人にも納得させる)のがこのアニメの素晴らしい所。
何としてもこの音を雪に聴かせたい、舞のその想いは間違いなく雪に届いたようで。
『雷先輩、俺もあんたを信用してやってみたい事がある。さきたの青森の演奏ば聴いて変則的な事やりたくなった』
本番直前、袖まで来て挑戦的試みを雷に打診する雪。
『簡単に言ってくれるわね。難しいと言ったら?』
『言わせねえ。入る。あんたの腕は確実だ。入れろ!』
『ンフ~フフ、ムカつく~。けど、そういうの嫌いじゃない!楽しくなってきたわよ~!』
何を企む澤村雪。
「(アナウンス)20番、梅園学園」
出陣。
予想していたけどここで引くかぁ。1週間長いなぁ…。
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★本日5月23日は熊井啓監督(1930~2007)の命日(合掌)。
熊井監督と言えば文芸派と社会派の両刀使い。
今日は戦後の闇を切り取った社会派の2本を。