『12年前、あんなに病んで辛気臭かった奴がここまでやるとはな』
『辛気臭くて病んでなかったら、あなたの話なんか信じませんよ。
何千年もこの地の呪いと戦ってきただの、不老不死だの、
死者を蘇らせることができるだの…』
『望みは叶ったろ』
『まだです。俺はあなたの予言を絶対に阻止しなければならない』
『令和の始まり、佐賀滅亡の危機が訪れる。滅亡とは即ち人々が佐賀を思わず、その記憶から佐賀が抹消される事なり。実際、過疎化によって状況は悪くなる一方だ』
『ならば、人々の記憶に永遠に刻まれる存在をこの佐賀に作ればいい』
呪いによって死を迎えた、佐賀に繁栄をもたらすはずだった少女たち。それが…フランシュシュ。
その夜、佐賀は未曾有の大災害に見舞われました。
「ゾンビランドサガ リベンジ／第十話・ゾンビたちはどう復讐するのか SAGA｜第十一話・たとえば君がいるだけで SAGA」（2021年６月10日・17日深夜BS11放送／宇田鋼之介演出）
駅スタライブ大爆死から１年。負債二千万円をようやく返し終わったところだと言うのに、再び駅スタライブを企画（１年前と同日に会場予約）した幸太郎。
駅スタライブまであと18日となった2020年2月18日早朝、さくらの体に異変が。
『眩暈？ ゾンビになってから、ずっと健康やったとに…体に何か起きとる！』
ATフィールドが肉体を保持できなくな…あいやゾンビ化効力のタイムリミットなのか。
幸太郎に伝えなければ、と部屋を出たさくらが見たものは…大海原を漂流している我が家でした。
夜半から降り始めた局地的集中豪雨が、街を飲み込み、電気も通信も遮断。濁流となって洋館を海へと押し流したのでした。
その頃、幸太郎はBAR New Jofukuでマスター徐福と共に雪隠詰め（地下に降りた場所にあるので、流れ込んだ水が扉を押さえつけて内側から開かなくなった）。更にドア上の明り取り窓が破れて雨水侵入。
『こいつも過疎化と同じ、令和に佐賀を襲う呪いだ。１年前、平成の終わりにケリをつけられなかった代償は予想通りデケぇみたいだな』
なるほど、令和の時代が来る前に呪いを抑え込む。そのための駅スタライブ強行だったわけですか。
ひょっこりひょうたん島のように海を漂った洋館が辿り着いたのは玄海国定公園浜崎海岸。
『無人島じゃなくて佐賀たったね』
『しかもかなり近かね』
どれくらい近いかと言うと、ざっくりこんな感じ☟。
直線距離にして12～3km
築110年を超える洋館は船旅に耐え切れず倒壊。必要物資を何ひとつ持ち出せないまま。
『さて、とんでもないことになりんしたな』
『凄い事だらけで逆に動じなくなってきたよ』
避難所はKATiON唐津店。着の身着のままで集まって来た避難民を明るく励ますフランシュシュ。
しかし、難破中にやっつけでしてきたメイクは長くはもたず…。
自作の仮面をつけてみたものの、こちらも強度が足らず、子供たちの前で素顔を晒してしまう事に。
いや別に焼き物なんぞにせずとも紙で作れば良かったのでは？
もはやこれまで、と正体を明かしましたが、子供たちは「ゾンビはもっと怖い」とこれを信じず。
『お姉ちゃんたち、怖くなかけんね…えっと』
『えっと…あ、そうだ！』
『『フランシュシュ！』』
人は名前によって人になっていくんですねえ。
ピンポイントで活躍する例のおまわりさんに救出された幸太郎は家（今や跡地）見て唖然、流れ着いた先のニュース映像見て呆然。
ようやく避難所に辿り着いて彼女らと合流。幸太郎メイクで蘇ったフランシュシュ。さくらは初めて幸太郎に謝辞を。
『幸太郎さん、私をアイドルにしてくれてありがとうございました！』
幸太郎の脳裏を駆け巡るあの日の誓い。
あ、ヤバイ、泣ける…。
『俺は持っとると言ったじゃろがーい！お前たちフランシュシュが存在する限り、俺は持っとる男であり続けるんじゃい！いいか、さくら、お前の夢は駅スタごときじゃない！お前の…お前らの夢は、世界一の！永遠のアイドルになる事じゃい！いいか、さくら、それが叶うまで俺は…俺は…永遠に持っている男なんじゃい』
駅スタライブまであと16日。
佐賀の未来は誰が為に。
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★本日６月20日は石坂浩二（1941～）の誕生日（おめでとうございます！）。
石坂浩二と言えば金田一耕助であり、「ウルトラQ」「ウルトラマン」のナレーターなわけですが、私の印象一番はこちら。
そしてもうひと方、本日はジョン・グッドマン（1952～）の誕生日（おめでとうございます！）
善良（「コヨーテ・アグリー」とか）から極悪（「10クローバーフィールド・レーン」とか）まで守備範囲の広い役者さんですが、私のお気に入りはこれ。
