叔父さんが所有していた離れ小島にバカンスに来たら、いらん置き土産が群れを成して歓待の宴。
「ファイナル・デッド」
(2006年/ニコラス・マスタンドレア監督)
酷い邦題です。やる気も売る気も彼岸の彼方。相手は死神じゃないんだから、もちっと頭捻れよファインフィルムズ。
因みに原題は「THE BREED」(繁殖)。
飛行艇飛ばして島にやって来た男女5名。そこはジョンとマットの兄弟が幼い頃過ごした叔父の島。
かつては盲導犬の育成施設があったらしいが、今は閉鎖されて無人。
まずはマルガリータで乾杯。美味しいですよね、マルガリータ。
飲んで泳いで食べて泳いでまた飲んで。
その周囲を駆けまわる黒い影。
まあ要するに「サンゲリア」のゾンビ、「ザ・チャイルド」の子供、「ドクター・モローの島」の獣人、「ジュラシック・パーク」の恐竜が《遺伝子操作された軍用犬の群れ》に置き換わっただけの、希釈10倍貧乏カルピスなんですが、見どころはあります。
何と言っても男女5人の中にミシェル・ロドリゲス姐さんがいます(他にもゴールディ・ホーンの息子とかもいますがどうでもいいです)。
姐さんが犬ごときにやられるはずがありません。
一応、スタントボディダブルのクレジットはありますが、ほとんどのアクションをご自身でこなしたそうです。
「クリフハンガー」な大活躍。
バックドラフトを利用して犬の丸焼きを作る時の捨て台詞『“クジョー”によろしく』(Give Cujo my best.)とか痺れるじゃありませんか。
Give Cujo my best.
お約束過ぎるエンディングとかもうちっと何とかならなかったのかとは思いますが…。
バジェットは不明ですがドイツ(ベンツが出て来る)、南アフリカ(ロケ地)、アメリカの三ヶ国共同製作。
しかし、アメリカ&カナダの興行収益は$14,500。どこかの学園祭で上映したんですか!?な大惨敗(製作ウェス・クレイヴンなのに)。
ポスターの種類とか無駄に気合入ってます。
お弔いで「犬映画」でも並べてみようかと思ったら、もうやってました。
2018年(戌年)の1月1日に。「人を喰った犬列伝」ってタイトルで。
付け足すとしたら「エイリアン³」のスパイクと「ダロス」のジェロニモかなぁ…。
「エイリアン³」はディレクターズカット版では犬じゃなくて牛でしたが…。
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★本日7月21日は、ジョシュ・ハートネット(1978~)の誕生日(おめでとうございます!)
近年は慈善事業の方に軸足を移している感がありますが、デビュー作が「ハロウィンH20」だったり、代表作が「ブラックホーク・ダウン」「シン・シティ」だったりと結構こっち側の人(「パール・ハーバー」はノーカン)。
本日はデビュー同年の「おお!」な作品と、比較的近年の「あれ?」な作品をセットで。
★もうおひとり、本日はマコ岩松(1933~2006)の命日(合掌)。
上で「パール・ハーバー」はノーカンとか書きましたが、マコさん「トラ・トラ・トラ!」「パール・ハーバー」両方に出ているんですね。
「トラ・トラ・トラ!」では海軍少尉・吉川猛夫を、「パール・ハーバー」ではググっと偉くなって山本五十六を。
しかし印象一番は謎の武士スラングを話す中国語通訳ガイドを演じたこちらと…。
謎の忍者ロボを操る日本企業のトップを演じたこちら。