Fucking REDNECK!
『この貧乏白人が!』
トランプ大統領がいちゃもんつけた(と言うか政治利用した)せいで「リベラルの保守狩り映画」という妙なレッテルを貼られてしまいましたが、そういう「現代社会に対する風刺」は一旦忘れて、ひねりの効いたアクション映画として楽しむのが吉。
「ザ・ハント」(2020年/クレイグ・ゾベル監督)
富裕層が「こいつ気に入らねー」的俺様基準で選んで拉致した一般人(相対的貧乏人)を的にして人間狩りを楽しむ、という基本設定と幾つかの小ネタは予告編紹介の時に書いてしまったので、そちら👇を参照してくださいませ。
導入部の「主人公バトンリレー(こいつが主人公か?と思わせてパン! ならばこいつか?と思わせてドカン!)」はなかなかにスリリング。
30分が経とうかという所でようやく真打登場。
スノーボールというコードネームをつけられたお姉さんクリスタル(ベティ・ギルピン)、最近どこかで観たなぁと思ったら「ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷」に出ておりました。あちらでは理不尽に酷い目に遭う気弱な妊婦さんでしたが、こちらでは死角無しの無双キャラ(ほとんど女ランボー)。
クリスタル最初の見せ場が「雑貨屋の 罠を見抜いて 返り討ち」。
店そのものがニセモノのトラップなのですが、ここの婆さんが、お懐かしやエイミー・マディガン。
「ストリート・オブ・ファイヤー」の自称“ソルジャー”マッコイの頃と変わらぬ凛々しさ(ふてぶてしさ?)。
ここから怪しそうな奴らを問答無用で次々屠って前線基地急襲。ここでグッときた台詞がひとつ。
『お嬢さん…女というだけで慈悲を受けたい?』
Hey, miss...do you think you should be afforded mercy
just 'cause you're a girl?
既に動けなくなっている富裕層側の女(当然、男女平等主義者)に対するクリスタルの問いかけ。
答えは勿論『No』。間髪入れず射殺。こういう時に無駄な溜めがないのは清々しい。
本丸で待ち構えていたのは富裕層リーダー、アシーナ(ヒラリー・スワンク)。
相手はミリオンダラー・ベストキッド。となれば最後は近接格闘。
女同士のキッチン・バトルと言えばコレ👇ですよねえ。
予告編紹介の時は「サプライズ」「プレデターズ」「バトル・ロワイアル」との相似性を挙げてみましたが、追加で「フューリーズ 復讐の女神」も。
そう言えば「大激闘マッドポリス80」第16話「人間狩り」(監督、舛田利雄だったのか…)もこんな設定のお話だったような…(記憶曖昧)。
★ご参考(特にベティ・ギルピンに触れているわけではないですが)
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★本日8月27日は藤竜也(1941~)の誕生日(傘寿!おめでとうございます!)。
時代的には「大追跡」「プロハンター」がど真ん中なのですが、本日はちょっとお耽美なこちらを。