デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【その汁粉は誰がために】先輩がうざい後輩の話 ♯1【奥さんじゃだめなんすか?】

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ちっこい少女が踏み台に乗って洗顔。そのまま朝食の支度。良く出来た小学生かと思ったら社会人でした。

五十嵐双葉(いがらし ふたば)。株式会社糸巻商事/営業企画部。入社2年目(原作では3年目)の若葉マーク社会人。

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会社で待っているのは…

「先輩がうざい後輩の話/第1話・お互いの歩幅」
(2021年10月9日深夜BS11放送/伊藤良太演出)

 

双葉の教育係となるのが武田晴海(たけだ はるみ)。

とにかくデカイ。大人と子供どころじゃない身長差(ほとんどアイアンジャイアントとホーガス少年)。

デカいのは体だけではなく声も。そしてウザい。

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しかし視界は広い。フットワークも上々。双葉が取りこぼしたボールを残らず拾う鉄壁のフォローはもはや守護神。

原作の広げ方が巧い。仕事でミスって落ち込んでいる双葉が自販機でお汁粉を買おうとしたら売り切れ。泣きっ面に蜂の双葉に武田先輩が投げてよこしたのはお汁粉の缶(わざわざ外まで行って調達してきた)。

実は前半、外回りの時に自販機を見つけて「お汁粉ないなぁ」とつぶやく武田先輩の(原作にはない)描写があり、その時は武田先輩甘党なのか、と思いましたが実は自分の歩幅に合わせて走っていた双葉を気遣っていたんですね。

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優しさと 甘さが沁みる 汁粉缶


双葉の声も動きもイメージ通りで、可愛さ5割増しになっています。

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ミスのリカバリーに成功して祝杯を挙げる二人。酔った勢いで『先輩って絶対わたしの事好きですよね!?』(原作ではさらっと言っていますが、アニメでは攻めの姿勢)。

先輩の答えは『ああ、もちろん好きだぞ』。

『もし俺に奥さんがいて、子供がいたら、お前みたいなのがいいかなって』

『なんすか、それ。………すか?』

『え?あんだって?』

『奥さんじゃだめなんすか?』

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なんだこの破壊力。勿論ここで頷いたらお話が終わってしまうので、酒のせいと流すわけですが、文句無しの立ち上がりでした。

おまけ

本来もちっと後に登場する月城モナ(つきしろ もな)先輩が早くも登場。

給湯室で朝のコーヒー(砂糖どっちゃり)を入れていた双葉の背後から忍び寄って、

『Доброе утро! (Dobroye utro!)』

英語ならGood Morning。要するに「おはよう」。

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彼女が胸から取り出したのはウォッカのフルボトル(どこに入っていたんだ?)。

ブランド不明ですが、Triple Distilled(3回蒸留)とかELEVEN TIMES FILTERD(11回濾過。スミノフは10回濾過)の表記がスミノフっぽいすね。

中身は水と言っていましたが、嘘でしょうねえ。

 

 

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★本日10月11日は峰岸徹(1943~2008)の命日(アーメン)。

私的代表作は…

遺作となったのがこちら。

そして峰岸さんと言えばやはり、

★本日のTV放送【18:54~BSテレ東/シネマクラッシュ】