デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【脱出の日記念】ミッドナイト・エクスプレス【と脱獄作品選手権】

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『一番いいのはここから出ていくことだ。最善の方法でな』

The best thing to do is to get your ass out of here. Best way that you can.

『でもどうやって』

Yeah, but how?

ミッドナイト・エクスプレスに乗るんだよ』

Catch the midnight express.

『それって…?』

But what's that?

『ああ、まぁ汽車じゃない。刑務所用語で脱獄のことだ。この辺りにゃ止まらんがね』

Well it's not a train. It's a prison word for... escape. But it doesn't stop around here.

 

本日2月26日は「脱出の日」

1815年のこの日、エルバ島に流刑されていたナポレオン・ボナパルトが島を脱出してパリに向かいました。

アクションからヒューマンまで。理不尽極まりない状況を知恵と勇気で打開する「脱走・脱出・脱獄」は映画の華。

ぱっと思いついただけでも「大脱走」「パピヨン」「暴力脱獄」「アルカトラズからの脱出」「勝利への脱出」などなど。

本日はこの「脱出の日」を記念してマイベスト脱獄の1本を。

ミッドナイト・エクスプレス(1978年/アラン・パーカー監督)

アメリカと中東諸国があれこれ牽制し合っていた70年代、よせばいいのにトルコから麻薬を持ち出そうとしたアメリカ人旅行客ビリー。

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勿論見つかって投獄。「人権って何?」な現地刑務所に4年。ようやく釈放が目の前に来たと思ったら裁判やり直しで刑期30年に(政治的策謀、有体に言えば見せしめ)。

絶望のズンドコで廃人と化していくビリー。

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密告屋リフキの舌を噛みちぎったり、面会に来た恋人に「脱いでくれ」と懇願してガラス越しに「見ヌキ」をしたりと衝撃シーン満載。

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あれこれ脚色しているようですが、一応「実録」。

脚本:オリバー・ストーン、音楽:ジョルジオ・モロダー。80年代をブイブイ言わす二人組の“行きがけの駄賃”(二人ともその年のアカデミー受賞)。

日本も負けてはおりません。

思いつくままお気に入りを挙げておきますと…、

  1. ルパン三世/第4話・脱獄のチャンスは一度
  2. 脱獄広島殺人囚
  3. 大脱獄

番外編として「20世紀少年」なんかも付けておきましょうか。


★ご参考

 

 

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