ただの変態にしか見えない自称“愛と美の女神”によって異世界に転送された32歳のおっさんふたり。
橘日向は泥酔時の願望「美少女になってちやほやされたい」が叶って小柄童顔金髪ぷにぷにの美少女に。
神宮寺司は「泥酔した橘を無事自宅に送り届けたい」という願いそのままに、どこからでも橘の自宅玄関ドアを呼び出せる能力≪楽園の扉≫を具備して。
始まった時は「これはアタリでは!?」と期待しましたが、4話辺りからなし崩しに失速。
切るか続けるかのせめぎ合いに悶々とするエピが続いておりましたが、ここに来てようやくエンジンの掛かる兆しが…。
「異世界美少女受肉おじさんと/第8話・ファ美肉おじさんと選択」(2022年3月1日深夜テレビ東京放送/新田典生演出)
盛り上がらない要因は幾つもあります。ざっと思いついただけでも、
- 橘のエロ不足(何のための深夜か)。
- 神宮寺の無双不足(瞬殺は当然として、神宮寺の通った後はぺんぺん草1本生えないくらいの破壊神になってくれないと)。
- おっさんラブコメを謳っているのにラブコメ要素が希薄。
- 居合斬りのような間合いが持ち味だったギャグの切れ味が回を追うごとに鈍くなっていった。
- サブキャラのキャラ立ちが悪い。
特にサブキャラの弱さは致命傷。かろうじて「いい感じ」だったのは、エルフの頭目の毒舌部下くらいで後はどーにもこーにも。
何故、聖剣グラムを持つ勇者ってどこの異世界でもくっそウザいんでしょう。
巨大イカもなぁ。「くまクマ熊ベアー」でも似たようなエピがありましたが、まだあっちの方がお話になっておりました。
で、8話。
糸目マッチョなゲイ、シェンが加わってトリプルおっさんズとなり、王都で愛と美の女神の神殿と言う肉欲の坩堝が現れて、色んな意味で退廃的な香りがしてまいりました。
敬虔なシスターも修道服の下は…。
正確には、このローブの下に付けているものが「修道服」らしいのですが…。
神殿の中はパリピヤッフー!なナイトプール。
橘も無理矢理、修道服を着せられて…。
ありがとうございます!
信者と対立した神宮寺が問答無用な立ち回りをしている所に、王室の使者が現れてTo Be Continued.
やっとこさ役者が揃ってきた感じ(間飛ばして4話がこれでも良かったくらい)。
折角掛かって来そうなエンジン。エンストしない事を祈っております。
本日のベストショット
神殿のシスターをアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げ、ぶんぶん振り回す神宮寺。しっかり口も塞いでいる辺り高ポイントです。
STOP PRESS!
追悼:川津祐介
川津祐介氏がお亡くなりになりました(なっていました)。
2月26日。死因非公表。86歳。
川津さんと言えば「けんかえれじい」のスッポンですねえ(レビューでは触れておりませんが…)。
TVなら「ワイルド7」の草波勝。
あと映画で印象深いのは、
ご冥福をお祈りいたします。
★本日のTV放送【21:00~BS-TBS】