怪奇半裸LED女(本人曰く「愛と美の女神」)の力で異世界転生を果たした32歳のおっさん二人、橘日向と神宮寺司。
橘日向は泥酔時の願望通り≪少し幼く見えて、でもキリっとしててふわふわ金髪低身長のこの世のものとは思えぬ美少女≫となって。
神宮寺司は本人の希望通り、いつでも橘を自宅に送り届けられるように、橘の自宅限定どこでも(じゃない!)ドアを出現させる能力≪楽園の扉≫を具備して。
『何と言うか、願い事の叶え方が…雑!』(神宮寺)
雑に叶えられた願い事には雑な効能がありました。
「異世界美少女受肉おじさんと/第2話・ファ美肉おじさんと絶世の美貌」(2022年1月18日深夜テレビ東京放送/洪佩妮演出)
橘自宅(水も電気は来ているが電波は届いていない。窓はあるが外には出られない)で寛いだ二人は、近くの村へ。
そこでは野盗の軍団が火付け物盗りの真っ最中。
早速、トラブルメーカーの本領を発揮した橘ですが、もうひとつの能力「絶世の美貌」も開花。
野盗が次々橘に結婚を申し込み、争い競って仲間割れ。あれよあれよという間に殺し合って全滅。
「地獄甲子園」の試合後みたいだ。
ああ、これって、「To LOVEる」のララたち三姉妹の母、セフィ・ミカエラ・デビルークが持つチャームの能力と同じものですね。
宇宙一美しい容姿と声を持つ少数民族"チャーム人"。その顔を見た男性はどんな紳士でも心奪われケダモノになってしまうという…。
結果的に村を救った二人は恩人として崇められ、ついでに野盗の本拠地も急襲して壊滅(この二人の通った後はぺんぺん草一本生えないな)。
『人間が田植えのように…』(橘)
回想で二人の学生時代の様子が挿入されますが、神宮寺はこの頃から橘大好きだったんですね。
気が付けば「かわいい。好きだ。結婚したい」の妄想が…。
この理性と本能のせめぎ合いに耐えられなくなって暴れ出す神宮寺がいい。
馬鹿なのに真剣、変態なのに真摯。ギャグの間合いと掛け合いのテンポが素晴らしい。
もう魔王討伐とかいいから二人で森の奥に小屋でも作って暮らせ(水とトイレと風呂は「楽園の扉」で賄えるから、喰いものだけ調達できれば生きていけるだろう)。
橘マジ可愛いので理性で押し切るのは多分不可能。
左:自宅にあった妹の服を来た橘。
右:村人の服を分けてもらった橘。
神宮寺がどこまで耐えられるか見ものです。
★ご参考
★本日1月20日はデヴィッド・リンチ監督の誕生日(おめでとうございます!)
如何にも、な代表作は昨年の誕生日にご紹介したので、本日は「言われなければ分からない(かもしれない)」異色作を。
★本日のTV放送【13:40~テレビ東京/午後のロードショー】