“メガネ取ったら超美人”はラブコメによくあるイリュージョンですが、“風邪をひいたら色男”は新機軸。
少女漫画と化したライドウの色気が男も女も教師も妹も薙ぎ倒す。
「阿波連さんははかれない/第9話・風邪じゃね?」(2022年5月27日深夜TBS放送/山本辰演出)
ライドウ風邪で発熱。火照った目元は何故か少女漫画風。
阿波連さんはもとより、石川も佐藤も大城さんもライドウの色気にドギマギ。
所謂「眼病み女と風邪ひき男」の大リーグボール並み変化球(本来の意味は、眼病み女は潤んだ瞳もしくは真っ赤な綿の眼帯が、風邪ひき男は弱弱しい咳もしくは鼻にかかった話声がセクシーであるという江戸時代の諺?で、風邪ひき男は目元が少女漫画、背景が薔薇になってセクシーという意味ではありません)な訳ですが、破壊力は満点。
桃原先生はその色気に当てられて鼻血&喀血(評価はベリーあはれ)。
早退・帰宅すれば妹ちゃんも一撃で陥落。
しかし、一晩ぐっすり眠ったら元の仏頂面に逆戻り。妹も石川らも顔見た瞬間「はい、解散!」。
その日、阿波連さんはお休み。ライドウの風邪が伝染ってしまったようです。
桃原先生から阿波連宅にプリントを届けるよう言われたライドウ。
余談ですが、学園物のお約束「プリントを届ける」。あれ何なんでしょうね。何が書いてあるのでしょう。完全に記号(マクガフィン)。担任でもない桃原先生がライドウにプリントを託したのも謎ですし(妄想が捗るからかもしれませんが)。
と言う長い余談を挟んで阿波連宅に赴くライドウは金物屋で刃物を物色している阿波連さんを発見。
『阿波連さん?…いや、阿波連さんが大きくなっている!』
ライドウ今どこ見て言った?
彼女はれいなの妹、阿波連える。中学2年生。風邪で寝込んだ姉のために買い出しに来ていたのでした(刃物は調理用長包丁)。
『あなたもしかして…ライドウさんですか?』
えるはれいなが大好き。しかし、普段のれいなの言動かられいなの一番はライドウと察している。それならそれで責任ある行動をしてもらいたい。1番の座を譲るのだから。
そんな想いが渦巻いてライドウに冷たく当たるえるでしたが、包容力で上回るライドウに出鼻をくじかれ…。
買い出し荷物もクレーンゲームの景品も「ライドウから渡した方が姉が喜ぶ」とライドウに押し付けて一足先に帰宅したえる。
阿波連宅では阿波連さんと弟れん君がお出迎え(玄関開けた阿波連さんが何か艶めかしい)。
ここできちんとえるの顔を立ててやるライドウ。空気の読める男です。
『いつもありがとね、える』
抱き着いて上目遣いはれいなの必殺攻撃。
『これは?』
トートバックから剥き出しマグロ丸一尾が…ってちょっと待て。今結構いいシーンだったのに真顔で何やってんだ。そのトートバックは四次元ポケットか?「くまクマ熊ベアー」の異次元ボックスか?
『元気の出るマグロ料理を作ろうと…』
えるが買っていた長包丁はマグロ解体用でした。えーっと、マグロ用の包丁って安いものでも6万円、ちょっといいものだと30万円くらいするぞ。ついでに言うと本マグロ丸一尾は養殖でも50万はするぞ。
豪儀なマグロ鍋で元気が出たれいなでした(ライドウは料理の手伝いした後、気を遣って帰宅)。
後日、風邪は順当にえるへ。ブレーキの壊れた介抱をするれいなに改めて私がしっかりしないとの決意を新たにするえるでした。
風邪には長ネギですよね。首に巻くシーン見たの初めてかも。もうひとつの民間療法(長ネギを〇に刺す)の方じゃなくて良かった…。
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★本日5月30日は火野正平(1949~)の誕生日(おめでとうございます!)
現在はVシネの重鎮としてブイブイ言わせておりますが、本日は若き日の必殺シリーズをふたつほど。