デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

シン・ウルトラマン冒頭映像公開記念。ウルトラQ「ゴーガの像」と次の「シン」予想(と言うか希望)

「シン・ウルトラマン」冒頭映像1分17秒が48時間限定で公開されました(現在は終了)。

僅か77秒ですが、この中に情報みっちり。スーパーの詰め放題タイムセールかよ!な情報密度(「紅い眼鏡」「人狼」のOPを早送り再生した感じ)。

そしてこれこそ庵野が仕掛けたおっさんホイホイ

私も見事に釣られました。

ゴメス、マンモスフラワー、ペギラ、ラルゲユウスと続きますが、チェックポイントはラスト2体。カイゲルパゴス

カイゲルはウルトラQ第24話「ゴーガの像」に登場したアランカ帝国を滅ぼしたちょっとクトゥルフ入った古代生物。一般的には「貝獣ゴーガ」と呼ばれていますが、ここでは何故かカイゲル。


実は「ゴーガの像」の元になった未採用脚本「化石の城」のさらに元になったサンプルストーリー「生きている化石」に記載された怪獣の名前がカイゲルだったという2段遡行トリビア

なんでここにそんな捻ったネタを…。

今回改めて「ゴーガの像」(1966年6月12日放送/野長瀬三摩地監督)を観直しましたが、国際的古美術窃盗団とゴーガの像が秘めた6千年の呪いという大風呂敷はいいとして、「ウルトラQ」が抱える矛盾(弱小航空会社社員と新聞記者という民間人が常に怪獣退治の最前線にいる)が大露呈した回でした。

誘拐された子供の居場所を掴みながら警察に通報もせず、単独で窃盗団のアジトに侵入とか正気の沙汰ではありません。

更にゴーガ殲滅に向かうジープに乗っているのが万城目、一平、由利ちゃん、そして女性考古学者(後にダダに襲われる田原久子)。自衛隊員は何と1名! 民間人8割! しかもジープ運転しているのが万城目!


ないわぁ。お話の設定上仕方ないっちゃあ仕方ないですが、にしても…。少なくとも最後の攻撃ジープ搭乗は全員自衛隊員じゃないとマズイだろ。

冒頭映像の〆はパゴス。ゴーガ(カイゲル)もドリルの数増やすなどのお色直しが施されておりましたが、パゴスはガボラとの類似性を際立たせるため、高須クリニック並みの顔面整形。


オリジナル通り→プチ整形→完全整形と繋げて本編へ。

巧い導入であったと思います。

さて、外野は次の(「シン・仮面ライダー」に続く)「シン」は何だ!? で盛り上がっているようですが、いっちょ噛みしてNEXTシンのリクエストを挙げておきます。

  1. シン・デビルマン:ぶっちゃけこれ一択。以下はおまけ。
  2. シン・ワイルド7:バイクアクションが仮面ライダーと被りますが…。
  3. シン・マジンガーZ:但し原作は「マジン・サーガ」で。
  4. シン・日本沈没:但し監督は樋口以外(←マスト要件)。
  5. シン・大魔神:但し、原作は筒井康隆版で。
  6. シン・漂流教室:但し舞台は絶対小学校。変更不可。

あとですね、企画が通るとは到底思えないですが「シン・愛国戦隊大日本」を加えておきます(駄目なら「シン・八岐大蛇の逆襲」でもいい)。

ガメラを挙げる人も多いですが、平成ガメラは既に「シン・ガメラ」みたいな位置づけでしたし、あれはもういいのではないかと。

「シン・新造人間キャシャーン」も考えましたが、ネームバリュー的にどうなんだろ、と思い落としました。

はてさて、何が出て来るか(あるいは出て来ないのか)愉しみです。

★元の作品のレビューはこちら。

ほとんど黒歴史作品博覧会だな(その意味でなら「シン座頭市」もアリか…)。

 

 

 

 

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★そして本日5月31日は伊福部昭大明神(1914~2006)の誕生日。
近所迷惑顧みず大音量で「フリゲート艦隊マーチ」流してお祝いしましょう。
上記の流れで行くならこの1本(「大魔神カノン」の存在を全否定する意味でも「シン大魔神」実現して欲しいです)。