デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【騙しのリアルと】レッド・ライト【暴きのリアル】

『特別な能力を持った人間には2種類あるの。自分には特別な能力があると本気で思っている奴と、絶対にバレないと思い込んでいる奴。どっちも間違いよ』

You know, there are two kinds of people out there with a special gift - the ones who really think they have some kind of power, and the other guys who think we can't figure them out. They're both wrong.


超能力者、霊能者を自称する輩の嘘を次々暴いてきた物理学者のマーガレット・マシスン(シガニー・ウィーヴァー)と助手のトム・バックリー(キリアン・マーフィー)。


彼らの前に飛び込んで来た重大ニュース。

40年前に一世を風靡し、その後表舞台から姿を消していた伝説の超能力者、サイモン・シルバー(ロバート・デ・ニーロ)が活動再開を宣言した。


必ず化けの皮を剥いでやる!と躍起になるバックリーと、何故か消極的なマーガレット。

果たしてサイモンはホンモノかニセモノか。

レッド・ライト(2012年/ロドリゴ・コルテス監督)

物理学者シガニー v.s. 伝説の超能力者デ・ニーロ。

当然、演技合戦、トリック合戦、仕掛け見破り騙し暴かれな丁々発止を期待してしまいますが、そこは見事に肩透かし。

シガニーとデ・ニーロの間にあったやりとりが回想的に語られはしますが、直接対決は無し。

実質主役は助手役のキリアン。

過去の超能力者(を自称する人たち)に関しては相当なリサーチをしているようで、手口やトリック、検証については実に精緻。

ただ語り口が…。

オチはあれで良いとしてもそこに至る手順があまりに杜撰(良く言っても不親切)で、観終わった後にあれこれ考察する楽しみとは別の「腹に落ちない感」が強く残ります。


ショーの内容はまるでトモダチ。あからさまにインチキくさいデ・ニーロは果たしてホンモノの超能力者なのか。

★ご参考【悪魔や超能力の存在を問う作品と言えば…】


 

 

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★本日7月1日はウォルター・マッソー(1920~2000)の命日。

一見うだつが上がらなそうに見えますが実はキレ者というキャラクターを演じさせたら当代一でした。

キレ者マッソー3連発。

★本日のTV放送【13:40~テレビ東京午後のロードショー