
1話で超能力者が叛乱テロ。乗っ取られた国会議事堂はラピュタのように宙に浮き、地上は同時多発テロ状態。
かつて日本の窮地を救ってくれた“白い少女”の再来が望まれる中、テロリストに対抗する超能力者集団が立ち上がり…。
最後に噂の“白い少女”(でも白くない)が現れてTo Be Continued.
「弁魔士セシル」チックな重さに加えて、あまりに慌ただしい内容だったので、御紹介は2話観た後で、と思っていたのですが…。
いやあ、もの凄い微妙な出来でちょっと途方に暮れています(笑)。
「東京ESP/第1-2話」(毎週土曜深夜BS11放送/高柳滋仁監督)
白い少女・漆葉リンカが登場した所で、一気に時間軸は過去へ。
リンカが超能力(物体をすり抜ける透過能力)を得たスタート地点まで巻き戻し。実質これが1話のようですが、放送1話に話が戻るのは相当先になりそうな…。
しかも、作品の雰囲気丸変わり。1話のどんよりした「X-MEN」+「エスパイ」な雰囲気が、青春ラブコメな明るいものに(こっちの方が好みではありますが…)。

冒頭いきなり全裸というサービス精神は大いに買いますし、頭蓋粉砕蹴り!という中二病チックな必殺技も嫌いではないのですが…(「喰霊零」との“のりしろ部分”に関してはスルーします)。

何というか「ブラック・ブレット」にあった、“うわ! 恥ずかしー! 滅茶苦茶! でも面白そう!”というワクワク感がまるで無いんですね。
ここから超能力者が増え、仲間が出来、悪用する集団が現れ…な展開になって最終的には第1話にリンクする、という構成になるのでしょうが、そこまではお付き合いできないような気がします。
リンカ父の“塊魂”なスーパー磁力とか画的な面白さは多々あったのですが、やはり語り口が今ひとつということでしょうか。
